2007-06-15

NTT解体

感想
竹中元大臣を始めとする改革派の熱意とNTTを中心とした現在の通信業界の大きなリスクを感じることができました。感動したのは竹中懇談会の熱意。金先生も度々お話していますが、「数人でも世の中は変えられる」ということを実感すると同時に、世の中に変化をもたらせる人の要素というものを感じることができました。知識は勿論!目先の利益や権益にとらわれず、「正論」を主張することができる人(前の岸さんもその一人だと思います)が世の中を変えていけるのだ改めて感じました。
さてさて、NTT解体にいては2010年かけて大きな変動あり、その後も変化があるということは認知できました。
感じたことはたくさんありますが、その中で3つを挙げておこうと思います。

  • NTTの(資本分離もしくは機能分離)

NTT解体がどのように行われていくのかかなり興味があります。KDDIとJ;comの動きも気になります。NTTの今の独占状態が本当に揺らいで、健全な競争が行われることによって日本のメディア産業全体が活性化して、世界でも通用するものを提供できる基盤が整うのだろうと感じました。ショックだったのがNTTが国際基準を履き違えており、日本の通信産業が孤立してしまったという点でした。そうならないためにも、今後のNTT解体の動向を追っていきたいと思います。

  • 次世代ネットワークの失敗

私の浅はかな予想ですが、NTTグループが握っている次世代ネットワークに魅力を感じられません。NTTが光ファイバーの管理権を独占している限り無理だと思います。また、インターネットよりもレイヤーをかけることによって安全であるという点でも、そのレイヤーをどう設定するのかによっては検閲になってもおかしくありません。その上、オープンであることや情報の透明性に拘る社会の波が、このような検閲も出来るようなクローズドシステムを安易に受け入れるとは考えられない。村井先生がおっしゃるようにどうしてもNGNがインターネットに勝るものだとはまだ考えられないのです。もしNGNが機能するならば、限定されたコンテンツに限られるでしょう。電話・テレビ・ネットなどが全てが同じだからいいというわけではないということを顧客のニーズから考えなけれなならないと思います。

  • コンテンツ産業の活性化

ブロードバンド・ゼロ地域の解消に向けて、インターネットの更なる普及とNGNの普及に伴い、コンテンツ産業は更に活性化させていかなければならないということを改めて感じました。インフラがあってもコンテンツがなければ普及はしない(そしてそれを戦略的にTPOに合わせてプロモーションしていかなくてはならない)ので、国を挙げて著作権の問題やコンテンツ業界がより動きやすい組織のありかたを考えていかなければならないのだろうと感じます。デジタル著作権について考えたり、海外への日本のコンテンツのプロモーションの仕方、埋もれているクリエイターの発掘とヘルプの仕方などを考えていくことが今後も重要であると感じました。

議論したい点:

1.通信業界三社がコンテンツなどの共有などをする等、業務協力をするという発想はないのか。海外ではよりよいサービスを提供する為に自社が提携している業者ではなく、全く外部の業者からコンテンツなどのサービスを取捨選択しているがそれについてどう思うか。

2.日本の携帯を世界を市場にプロモーションするということはないのか

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