2007-06-15

NTT解体&ソフトバンク資料を読んで

 ソフトバンクの、ユニーバーサル回線会社を設立したいというのは斬新な発想で、いかにもソフトバンクらしかった。それだけに、旧勢力からの抵抗が予想されるであろう。そもそも、ソフトバンクのこの発想が受け入れられる可能性は無いと思う。この発想を受け入れてもらうには他企業そして国からの賛成がいるからだ。物理回線で、圧倒的な力を誇っているNTTは特に力強く反対するであろう。しかし、私はソフトバンクの発想には賛成である。この意見を通すためには、国・総務省の力が必要だ。

 ソフトバンクはインフラ設備において、旧勢力と争っているが、通信と放送の融合にもその傾向が見られる。ネット側が、テレビの優れたコンテンツを配信しようとしても、テレビ側は視聴率低下につながるとして、反対をする。例えば、楽天側はTBS側と提携を組もうとしているが、TBSはネット配信に魅力を感じないとして抵抗している。確かにTBSにとって自社の優れたコンテンツを配信することに魅力を感じないであろう。ネット業界とテレビ業界が手を組むためには、テレビ側(旧勢力)にとって魅力のある、金儲けの出来るビジネスプランを構築しなければならないであろう。

 ソフトバンクの新しいプランも受けいられるためには、他企業(NTTを除く)にとっても魅力のあるものでなければならない。他企業と話し合いを進め、ソフトバンクに追随する企業がたくさん現れれば、国も目を引き、ソフトバンクのプランは認められるのではないか。
 

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