NTT解体を読んで
○感想○
この本を読んで、始めて知ったことが多くあった
章ごとに、ドラマチックに書かれていたため、割とスムーズに読むことができた
本を読み始めた当初、竹中・松原氏が正義で、NTTが悪、KDDIとソフトバンクが脇役という感じがしたが
それぞれが抱える事情を、当事者たちのコメントとともに描かれていたので
読み終える頃には、全てが主役に思えた。
それゆえに、何が正しく、何が悪いのかは、一様に決めれないな、と痛感した
○疑問点○
1,「このままでは通信事業者の経営がもたなくなる」と書かれていているが、それはNTT解体をすることによって解消されるのか。NTT解体をすれば、光ファイバーの普及について他社との競合が活発になることは想像できるが、それが、将来に渡って通信事業者全体の経営を活発にするとは考えにくい。通信事業者にとって、必要な改革とは?
2,その1つの提案として、「通信と放送の融合」が竹中氏によって挙げられているが、現在の状態で通信と放送が融合する可能性はあるのか。報告書案でも、IPマルチキャストなどの放送として扱うべきとして結論を出したと書かれてあるが、それは現実になるのか。もしくは、未だ現実にそれが達成されていない理由とは?
3,以後も、NTTが次世代ネットワーク構築を単独で行ったほうが、スムーズに普及することができそうな気がするが、NTT解体が起きれば、より低価格で消費者に光ファイバーを普及させることができるのか。実際、消費者にとっては、どちらが良いのか
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