『2010年NTT解体』を読んで
感想&議論したい点
「2010年度までに3000万のお客様に光サービスを!」とうたっているNTT。
次世代ネットワーク構築に向け早急に取り組もうとするその姿勢には、意気込みと同時に、政府や他の通信事業者に対しての意地が感じられる。
この本を読んでいて、デジタルデバイド解消のためには3000万のサービスでは不足であり、NTTだけに任せていては数的にも料金的にも無理があるという、孫さんをはじめとする主張に納得させられた。
現時点で既に回線の大半を牛耳り、顧客情報を握っているNTTが次世代ネットワーク構築を押し進めるとでスムーズにいくことが多いというのは確かだろう。また、物理的に回線網を引きサービス構築の土台を築いた立場であるNTT の主張もわかる。
しかし、日本が世界でも群をぬく低料金でDSL市場を整備したときのこと、全地域に平等で、低料金の回線整備がいち早く行われるべきことを考えると、光回線の場合も、ある程度の競争が機能する必要があると考える。
各事業者が、自社の利益に終始することなく、国や利用者の本当の利益を考える必要があるのだ。
NTTと他事業者(KDDI /softbank)両者の言い分を踏まえたうえで、どういった折り合いをつけることができるのかを議論したい。
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