2007-11-29

●NC● 次世代型ショッピングポータル事業会社「日テレ7」を設立

●出典:2007年11月27日 朝日新聞 経済 概要:日本テレビ、セブン&アイ・ホールディングス、電通の3社は26日、共同でポータルサイトを運営する新会社「日テレ7」を12月に設立すると発表した。番組と連動する商品を企画開発し、視聴者はそれをサイトを通じて注文。商品はセブン&アイグループの店舗で受け取る、といった仕組みにする。新会社の資本金は4億8千万円。日本テレビが51%、セブン&アイがイトーヨーカ堂などグループとして35%、残りを電通が出資する。サービス開始は来年4月で、企画料のほか広告収入でも稼ぐ考えだ。  企業による説明によると、「日テレ7」のキーワードは「メディアと消費の融合」である。テレビ放送事業、流通小売事業、広告・マーケティング事業を行う各社のノウハウや資産が集結・融合し、新たな販促&コミュニケーション市場を開拓するのが目的だ。つまり、テレビ番組を軸に据えてインターネットと小売業の癒合を試みるのである。

報道関係者に配られた書類→http://www.ntv.co.jp/info/news/403.html

● 感想:「融合」という言葉を使い、新しさをアピールしているが、さほど新しい事業ではない気がした。放送業者、小売業者、広告代理店が、ノウハウを集積し協力することに多少意味がある気がするが、実際に「融合」するのはノウハウ知識だけであり、「融合」という言葉よりも「協力」という言葉が合う気がしてならない。

●議論したい点:①「日テレ7」は本当に「融合」なのか。新しい事業であるのか②放送局がリクルートと新事業に取り組む記事が、前のNCでも議論されたが、放送局が異業種企業と新事業に取り組むことが増えてきた。実際、それらに意味はあるのであろうか。放送と通信の融合に向かっているのであろうか。