6月11日ゼミ
今日は、三田祭に向けてのプロジェクトが始まったこともあり、みんなNCにあんまり集中できていない雰囲気でしたね。これから、頑張りましょう。
・Behind those web mergers (Business Week)
今まで、広告の枠が有限だったのに対して、これからは個人情報、targeting technologyという新しい変数が出てきて、プラットフォーム間でattentionをめぐる競争が起こりうる。その結果、個人情報やデータのtargeting technologyを持った会社が買収劇の主役となると予測している。
個人のプライバシーと経済的利益や利便性というメリットのバランスがこれからの課題である。
・コンテンツ流通に力点 (読売新聞)
知的財産推進計画2007に関して。木曜のメディア融合論の授業でも、以前からよく扱われている話題で、重要なトピックだと思う。
コンテンツの流通を促進する政策手段として、内閣府は任意制の登録制度を検討している。メリットとしては、取引費用を低下させることで、市場が透明化し、潜在的取引相手の増加が期待される。逆にデメリットとしては、集中管理により権利者の権利が阻害される懸念がある。また、放送局などの事業者が登録するインセンティブが少ないことから、優遇税制を設ける案や登録したコンテンツに関して非親告罪化するなどの案が考えられている。
・著作権が脅威になる日(朝日新聞)
非親告罪化は、2次的創造への萎縮効果が大きく、メリットとデメリットを比較するとデメリットの方が多いのではないかと感じた。海賊版の摘発を容易にすることは確かに重要で、被害額は2兆円以上と推定されている。今まで、日本がコンテンツの内容に全く政策的介入しなかったことが、独自のポップカルチャーの発展に寄与しているという指摘もあり、表現の創造と利用のバランスについて、さらに考慮する必要があると思う。
・ネットモラル 10歳までは使わせない(読売新聞)
子供のネット利用を制限すべきなのか、それぞれのゼミ員の価値観が披露された。
もちろんネット利用だけではダメで、現実の世界で身体感覚を養い、本を読むことの優先度が高いという点では一致した。
隠れて使われると困るから危険性をきちんと教えた方がいいのか、できるだけ意識させず、使わせないことがいいのか、という点で、性教育とのanalogyがあるという指摘もあった。
個人的には、いじめとネットの因果関係が立証されているかのような、新聞の書き方が気になった。
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