7月2日ゼミの感想
NC
・情報通信法(仮称)制定
規制の法体系をコンテンツ・伝送インフラ・プラットフォームの縦割りに再編。(従来は、サービスと有線・無線の違いで分けていた)
コンテンツを特殊メディア・一般メディア・公然通信に分類し、規制をかけやすくする傾向に。
ネットワークには規制緩和傾向。
目的は、映像コンテンツの通信への新規参入の促進・新サービスの登場とのこと。
実質的には、政策の見方のシフトであり、直接的に産業構造に大きな影響を与えるものではない。
政策の変更の際に、とりあえず反対し、できるだけ自分たちに優位なものを引き出すのが常套手段だとは知らなかったので、興味深いと思った。
・経産省 コンテンツグローバル戦略について
ハードという日本の技術の優位性を生かせるものとソフトの関係が深いために、日本のゲーム産業が輸出しやすいという点が議論に上った。
逆に、音楽のハードはアメリカのiPodが成功したという点はどう考えればいいのか、興味深い。
コンテンツは文化を媒介に経済的な価値を創出し、波及効果が大きいことから政府も重要視しているが、いまいち有効な戦略を提示できていない様子。この議論からだと、民間の努力の方が効果が大きいようにも見える。
・ドコモ「iPhone」導入意欲
iPhoneがキャリアに全く配慮しない端末の開発をしている点で、産業構造に大きな影響を与えうる黒船だという指摘がされた。
米国では、通信事業者がアップルに通話料の一部を支払うビジネスモデルを求めているとのことで、端末販売の収益と合わせて、アップルにとっては優れたビジネスである。
キャリアにとっては、他のキャリアから顧客を争奪できる以上のメリットが見当たらないように思うが、今後どのような戦略を考えられるのか興味深い。
渋川さんとの議論
テレビは受動的であり、強烈な共通体験である
ケータイは偉大なる暇つぶし
ウェブはユーザーの目的意識が高すぎるので広告が限られる
という対比が興味深かったです。
また、資料の内容が詳細で、各グループの三田祭論文に役立つ情報がありそうでした。
次なるビジネス領域に向けて、調査を十分にしていることが伝わってきました。
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