2007-05-19

著作権とは何か

 感想
 「著作権とは何か」の本と同時進行で私は金ゼミの輪読で去年使われた「ネットがテレビを飲み込む日」(洋泉社)を読みました。この本の中の林 紘一郎氏のチャプターは「著作権とは何か」と重なる部分が多くて、為になった。しかし、林氏の内容は自分にとって高度だったので判らない所があった。
 
 「著作権が通信と放送の融合を阻害すると一般的に言われている」と言う前提で林氏は述べているが、まずその前提が私にはわからない。今回は著作権のプロがせっかくいらっしゃるので聞いてみたい。

 林氏の意見の中で感銘を受けたのはdマークと言うものだ。現在、アメリカでは著作物はパブリック・ドメインになるまでには70年かかる。しかし、dマークがあると著者の自由な意思で(70年たっていなくても)パブリック・ドメインにすることが可能なのだ。私はこの案に賛成だ。なぜなら、新たな商品ができるには必ず他の影響を受けると確信するからだ。

 話は変わりますが、前のニュース・クリッピングで「脱日本化の日本商品が売れている」とかいう議論になったけど、日本で作られた時点で日本的だと思う。もっと話を飛躍させると人間の話す言葉。我々は当然のごとく言葉を話しているが、もし赤ん坊が社会(人間界)から排除されて育ったとしたらどうなるだろうか?赤ちゃんは本能で歩くことはできるだろう。しかし社会から排除された以上、言語を話すことは無理であろう。ちょっと例が極端だったので、解かりやすくすると、両親が日本人だとしてもアメリカで生まれ、アメリカで育てば英語が堪能にしゃべることができ、日本文化よりもアメリカ文化に精通するであろう。

 人間は他の人間を模倣することで成長する動物だと思います。日本文化は日本人だけによって作られたものではありません。私が書いているひらがなをみてもそうだ。「あ」というひらがなは漢字の「阿」からきている。文化と言うのは他者・他国の影響をうけて、その後に自国にあうように変換されます。

 従って、人間と言う動物は社会に影響を受ける動物だと思います。なので、ある個人によって創造された作品を他人がまったく使えないとなると、新たな作品を創造することは不可能だと思います。dマークはパブリック・ドメインにできる作品を増やせると言う点で有効な発想だ。


 議論したい点

 「著作権が通信と放送の融合を阻害する」といわれているが、それは何故なのか

 dマークを普及させるべきか

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