Web2.0という時代の先にあるもの
「Web2.0という時代の先にあるもの」
※http://japan.cnet.com/column/mori/story/0,2000055916,20340040,00.htm(1ページめ)
1ヶ月ほど前のゼミで、梅田望夫氏の「ウェブ進化論」(ちくま書房)という本に関して、議論を行った。そのときは、「このようなことが起きるのか…」と衝撃を感じた。検索エンジンとして何気なく使っているGoogleが、あらゆる情報を網羅し、管理する(そこで引っかからない情報はないほどまでに)という理想を持っていることを知ったからだ。
しかし、現実を冷静に振り返ってみるとき、あの本に書かれているようなことは本当に起こっているのだろうか? と疑問を感じる。確かにWeb2.0のサービスによってユーザーの情報発信や、企業と消費者の交流促進という目的は達成されつつあると思う。
しかし、「ウェブ上の民主主義」や「ロングテール」に関して言えば、膨大な検索結果を参照する余裕のあるユーザーなどはどれだけ存在するのだろうか? 仮にたどり着いたとしても、それが本当にニーズを満たすものだろうか? ページランクが高いサイトのみを参照するという姿勢は、小選挙区制度が多数の死票を生むことと似ているように感じる。Amazonが過去の購入履歴から本を薦めるサービスにしても、それが本当に消費者のニーズに合っているかどうかは、読んでみなければ(立ち読みしてでも)分からないだろう。
議論したい点
①AmazonやGoogleなど、Web2.0の今後について。ウェブ上の民主主義や、ロングテールが注目されるためにどのような取り組みが考えられるか?
※「実際にはインターネットという均質的なインフラが構築されても、依然として社会構造は均質的にはならず、むしろ情報部分の社会経済的な疎密という側面をより大きく強調することになった(以下略)」という部分に関連して。
②「あちら側」ではなく、究めて身近な「世界」への揺り戻しがあるのではないか、という指摘は当たっているか?
※携帯電話に関して言えば、より快適にサイトを閲覧できるようにしたり、PDAのような機能を搭載しているものが注目される動きもあるように感じるが…。
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