NC:ウィルコム国立病院結ぶ通信網
(タイトル)
ウィルコム 国立病院結ぶ通信網 PHS活用 電子カルテ
(出典)
2007年10月17日(水)
日本経済新聞 朝刊 14版企業総合
(概要)
PHSのウィルコムは独立行政法人の国立病院機構と連携し、全国の国立病院など百七十六カ所を結ぶ通信網の構築に乗り出す。ウィルコムがPHSと光通信を組み合わせた大規模な期間網を法人向けに提供するのは初めて。医療機器に影響が少ないPHSの特性を生かす。国立病院は電子カルテの共有などに活用し、医療現場のIT化を進める。
各病院はこれまでも電話線を使った期間網で結ばれていたが、やり取りできるデータ容量に限りがあった。旧基幹網の更新に伴いウィルコムが光回線敷設ととも新システムを導入。十一月中の利用開始を目指す。
新システムでは各病院のパソコンからデータベースに記録した電子カルテの情報を共有できる。ウィルコムのPHS網を経由してインターネットに接続したり、労務管理や会計などの事務システムに接続したりできる。
(感想)
カルテのデータ共有化についてはメリットデメリットが共存するのかなという印象を受けた。前述の通り複数の医療機関を通信網で結ぶことで、これまでカルテの問題から特定の病院でしか診察を受けることができなかった患者が、他の施設でも同様の診察を受けることができるという点で大きな進展が現れたと思う。しかしそれと同時に昨今問題となっている個人情報流出の危険性が並存しており、管理体制の強化が必要になるのではないかと思われる。特に医療カルテは個人の重要な問題を含んでおり、よりセンシティブに扱う必要性があるはずである。
また個人的に感じたのは「本当にカルテのデータ共有化は必要なの?」という点である。仮にカルテ情報が共有されたとしても本当に患者に必要なのは担当主治医の診察であり、情報上の問題ではない。むしろこれでは情報流出の危険性を増大させるだけであり、効果的なのかは疑問である。
(分からなかった単語)
特になし
(議論したい内容)
・ 医療分野でカルテのやり取りをすることに対する賛否について
・ 医療分野以外でのPHSの発展分野はあるか?