2007-05-05

三田祭論文にむけた問題意識

<問題意識>
携帯電話からのインターネット利用を使ったサービスにもっと力を入れるべきなのではないか。また、どのようなサービスが求められているのか。

<問題意識が生まれた背景>
*個人のインターネット利用端末について
 携帯電話等の移動端末の利用者数>パソコン利用者数
 ⇒日本のモバイル化の加速
*インターネット利用状況
 PC:大都市圏>地方
 モバイル:大都市圏を上回る地域もある。
*SNSのコミュニティ活性度
 PC:都心のコミュニティが活性度高(ex.港区コミュニティ)
 モバイル:地方のコミュニティ
*インターネット利用者層
 PC:リテラシーや知識、経済力があり、インフラが整っている環境にいる人
 モバイル:女性、高齢者、学生など誰でも
*インターネット利用時間帯
 PC:23時~1時
 モバイル:PCより約1時間遅い→寝る直前まで使用

近年、Googleの登場やAmazonのロングテールなど世間を賑わすのは
PCでのインターネット利用を前提においた話である。
しかし、携帯電話は肌身離さず持っていて、「誰でも」「いつでも」「どこでも」
使えるというPCより消費者に密着した特徴を持っている。
この携帯電話を利用しない手はないのではないか。
より幅広い層の消費者に、よりよいサービス、製品を提供するために、
モバイル広告をはじめ、GPSを使ったサービスなど携帯電話を
もっと活用していくべきだと考える。

企業訪問希望先

①住友商事
(シネコンの運営会社やジュピターテレコムなど、日本国内でさまざまな映像メディアを配下に収めている。最近では、これまでの角川書店と折半だった、映画配給製作会社のアスミック・エース エンタテインメントへの出資比率を75%に引き上げるなど、日本国内でアニメをはじめとする映像コンテンツ事業に積極的)
②伊藤忠商事
(漫画家の故・石ノ森章太郎の作品を管理する会社と提携し、海外輸出に乗り出したり、 教材や書籍などを朗読・収録したオーディオブックと呼ぶ音声コンテンツのインターネット配信事業に参入するなどコンテンツビジネスに力を入れている)
③吉本興業
(吉本に所属する芸人を使って、ネットで動画を配信したり、インターネット事業に積極的)
④KDDI
(同じ通信事業者でもNTTよりもいろんなことにチャレンジしている)
⑤サイバーエージェント
(インターネット広告の比重が日増しに増えている)

企業訪問希望先

①博報堂
電通のこれからのお話は去年聞いたけれども、博報堂はメディア融合時代の広告業についてどうかんがえているかを聞いてみたい。

②伊藤忠商事or住友商事
五大商社の中で最も情報産業に力を入れている2社だから。

③リクルート
人に影響を与え続ける企業であること、あとはどういう雰囲気の中で仕事をしているのか、その様子が知りたい。

④avex
音楽に付加価値をつけることで新たなマーケティング手法を探っているような気がするので。
音楽産業を動かそうとしているような印象を受ける。

⑤NHK
昨年起こったNHK関連の話題について聞きたい。これからの放送業界にとってNHKの存在が今まで以上に重要になる気がする。

企業訪問希望先

1、フジテレビ
(2008年に開設される国際局にものすごい興味あり)
2、電通
(まだ入ったことない)
3、総務省or外務省
(省庁は個人訪問ではなかなか行くことができないから)
4、NHK
(最近非常に気になっている)
5、Gorldman Sacks or Morgan Stanley
(メディアとは関係ないが、憧れ)

やはりゼミだからこそ訪問できるような企業に行ってみたいです。

企業訪問希望先について

1三井物産

2三菱商事

3伊藤忠

4yahoo!

5google

っていうか、最初の三つはメディアとまったく関係ない(笑) うーん、このブログを書いて解かったのが自分は世の中にある企業のことを知らないということ。だめだこりゃ

企業訪問希望先

1.電通
  単純に広告業界に興味があるから
2.博報堂
 上記と同じ
3.BEAMS
社長に魅力があるから。電通に働いていたスキルが、どうアパレル業界戦略に生きているのかを聞いてみたいから
4.総務省
  これからの日本のポップ(サブ)カルチャーは、産官学を取り入れた国際的戦略が必要だと思うから。官僚の実態を見てみたい
5.オーケーウェブ
  こちらは会社自体よりも、社長に魅力があるから訪問してみたい

企業訪問希望先

行ってみたい企業を思いついた範囲で書いてみました。

1.文化庁

日本の芸術文化振興したいと思っている自分としては行ってみたい。

2.大日本印刷株式会社

印刷物や企画立案に興味がある。DNPのギャラリーが好き。

3.ライトパブリシティ、博報堂、電通などの広告会社

人気就職先である広告会社がどのようなところか雰囲気を感じてみたい。

4.集英社、マガジンハウス、新潮社、筑摩書房などの出版会社

集英社とマガジンハウスは雑誌が好き。新潮社は装丁室が昔から気になっている。筑摩書房は出す本のセンスがおもしろい。

5.日本デザインセンター

創立メンバーの田中一光や現メンバーの原研哉のファンだから。日本最大のデザインプロダクションとして日本デザインセンターはどのようなところなのか知りたい。

IT、ネットへの人々の意識

(出典)

2007年5月1日 朝日新聞(朝刊) 19ページ「科学発展に期待と不安」

(記事の要約)

朝日新聞社世論調査でこのような事がわかった。

「テレビ」「新聞」「雑誌や書籍」を最も信頼する手段として選んだ人は32~21%。インターネットは11%と一段劣るが、20代ではテレビや新聞と肩を並べているという事実だ。IT(情報技術)やインターネットではかなり男女で意識の差がある。IT(情報技術)の進歩については「ついていきたい」が50%、「それほどでもない」が45%と二分。女性では「ついていきたい」人は、40%にとどまっている。また、インターネットでも、「使っている」が57%で、「使っていない」43%。男性は「使っている」が67%で、「使っていない」33%を圧倒的に上回るが、女性では各47、53%とほぼ同じ割合。

(感想)

先週の臨時ゼミでこれからメディアはどうなっていくのかという話をした時に、前提として今の社会では既存メディアに信頼が置かれるのは権威があるからという話があったと思います。実際その通り「テレビ」「新聞」「雑誌や書籍」にもっとも人々の信頼が置かれています。しかし、20代においてはネット信頼が既存のメディアであるTV並みであったということに驚きました。20代がそうなのだったら、小さい頃からパソコンに慣れ親しんでいるその下の代はテレビよりネットの方に信頼を置いている可能性だってある。実際、ネットへの信頼は高まっているという事を知らせておきたいと思ってこの記事を選びました。また、これは「若者の活字離れ」というものにもつながりがあるのではないかと思います。インターネットというメディアの方が他メディアより身近なものになってきているのかもしれません。そして、今回考えていきついたのですが、ネットへの信頼が他メディアより低いというのはネットが個人的な行為だからだと思います。「誰もがこの情報を見聞きしている。」、「皆と情報を共有している。」という意識が持てないのではないかと思います。広頒性はある一方で実感がわかないのが問題だと思います。

なぜこんなにも男女差があるのかが不思議です。女性は全体的に科学の進歩に否定的。理由はインターネットは使用しているかいないかということに結びつくのかなと思います。どうしたらこのデジタル・デバイドは埋められるのか。女性においては半数以上の人がインターネットさえ使っていないのです。インターネットが今後どうなるかというのは人々が可能性を感じられるかどうかということだと思うので、いかにこの意識や利用を変えるかという事だと思います。

(議論したい点)

  • ネットへの信頼はなぜ低いのか、一方でなぜ20代でネットへの信頼が高まっているのか(前回似たようなことをやった気はしますが・・・)
  • なぜ女性の方がITに否定的で、インターネットを使用していない人の方が少ないのか?
  • 半数の人がインターネットさえ使っていない現在、デジタル・デバイドは埋められるのか?

2007-05-04

企業訪問希望先

こんにちは。阿久津です。
企業訪問希望先はこちらです。

1.Google
やっぱり避けては通れない企業。

2.集英社
出版系はあまりゼミで話にのぼりませんが、前から志望している業界なので。
漫画などの版権ビジネスなどのお話がききたい。

3.リクルート
出版ももちろんですが、さまざまなことを手広くやっている企業。中身が知りたい。

4.Mac・マイクロソフト
やはり王道なので。ソフト販売がなくなったらどうなるんだろう。

5.EMI・sony music
音楽ビジネスの今後をどう考えているのか知りたい。


実際自分の興味ある分野というのは、こういったネームバリューの高い大企業ではなく、小さな企業が多いのではないいかという気もしますが…

行ってみたい企業ベスト5☆

①Yahoo!!
(特にYahooきっずに興味があるので)
②Google
(100%ウェブ進化論の影響です)
③スタジオジブリ
(アニメ業界が気になるから…でも半分はトトロが好きだから)
④オリエンタルランド
(夢の国を運営している企業の実体が気になるから)
⑤キッズシティージャパン
(15歳以下しか入れないキッザニアのパビリオンに行ってみたい)

就職したい企業というよりも気になる企業を選びました。
就活についてまだ全然考えていないので、企業訪問を機に考えようと思います。

企業訪問希望先リスト

 企業訪問してみたい会社をリストアップします。
 
 
 1.ライトパブリシティ
   (理由)秋山晶さんというコピーライターの神様が設立した会社であり、
       クリエイターのるつぼのような会社だから興味があります。
 
 2.マッキャンエリクソン
   (理由)この外資系広告代理店の社員の方々に、
       今まで話を聞く機会がなかったから。
 
 3.総務省
   (理由)この間のメディア融合政策論の授業が興味深かったのと、
       おそらく個人では行けないと思われるから。
 
 4.コムデギャルソン
   (理由)ハイブランドとして確立されているが、
       どういった組織体系なのかよくわからないから。
 
 5. テレビマンユニオン
   (理由)非常に挑戦的な制作会社の一つだと思うので、
       社員の方に直接話を聞いてみたい。
 
 
<補足>まだ調査不足のため、具体的な企業名はわかりませんが、コンテンツビジネスの投資に関わっている会社にも興味があります。卒論のテーマと大きく関わってくると思われるので。


 

オンライン市場関連 =アマゾンの場合=

(先ほど挙げたNCが被ってしまっていたので加えて、こちら。)

{記事要約}
米ネット小売り大手のアマゾン・ドット・コム(Nasdaq:AMZN)が24日発表した1-3月期決算は、売上高、利益とも堅調な伸びをみせ、コスト管理が向上していることも示した。
成長の大半は、書籍、電子機器などをネット販売する中核事業がもたらしたようだ。電子機器・その他雑貨の売上高は1-3月期に48%増の9億4700万ドルとなった。
(2007年4月25日 日本経済新聞)

{感想・論点}
アマゾンに代表されるロングテール。(多額の売り上げ期待できるヘッドでなくとも、ミドルやテールの部分で少量多品種の売り上げを確保することで全体での利益向上に繋げようという考えだ。)
アマゾンの売上高向上を記した何気ない記事だが、この1年で一躍話題となった前述したビジネスのあり方への確信・さらなる飛躍への期待を示しているかのように思える。

インターネットユーザーの拡大がもたらすオンライン市場の拡大(仮想店舗での購買)、そして人々がネットに向かうことを利用するあらゆる企業によるオンライン広告市場への参入・拡大、それに伴う既存メディアのネット進出、さらにはそういった動きを利用した今までには無かった全く新しいビジネスの可能性…全てが関連していて非常に面白い。

論点は前に挙げた記事(グーグルのダブルクリック買収)と同じ。
この2つの記事をもとにオンライン広告について、さらには、互いに関連性をもつことが不可欠となるであろうあらゆる事柄について議論したい。

米グーグル、ネット広告大手のダブルクリック買収

(少し前の記事になりますが、ゼミで触れておきたかったので…)

{記事概要}
「検索最大手の米グーグルは13日、インターネット広告大手のダブルクリックを31億ドル(約3700億円)で買収すると発表。同社の技術を利用して画像などを使った広告を強化するほか、顧客のすそ野拡大を目指す。ダブルクリック買収にはマイクロソフトも名乗りを上げていたとされ、グーグルが競り勝ったことでネット広告市場での優位性が一層強まりそうだ。」 (2007年4月14日/日本経済新聞夕刊)

{補足}
・今回の買収額は昨年秋の動画共有サイト「ユーチューブ」の(16億5000万ドル相当)を上回る額であり、グーグルとしては過去最大の企業買収となる。
・ ダブルクリックは 4日、ネット広告市場 (DoubleClick Advertising Exchange)を創設すると発表。
ネット上で広告主や代理店、広告媒体が広告の売買を容易にできるようになるとしている。

{感想・論点}
オンライン広告関連の大手2社が統合することにより、近年急激に伸びているオンライン広告市場に拍車がかかることが予測される。
両社の不得手とする分野や強みである分野を補完・共有できるようになることは、オンライン広告分野のあらゆる面での「改良」が期待できるだろう。
市場拡大、効率化に向けた様々な取り組み…こういった激しい動向において、

①従来からの懸念事項、「ネットが大手メディアに与えるインパクト」は急速に拡大すると考えられる。そんな中、メディアは今後どう取り組んでいくのが賢明なのか改めて議論したい。

②オンライン市場の拡大、追随するメディア…この動きの中で考えられる新たなビジネスチャンスはとは?

③私たちは、オンライン広告分野が勢いを加速することへの問題意識も忘れてはならない。
例えば、ターゲティングの為のユーザーの行動追跡について。

以上、議論してみたい。

企業訪問希望先

こんばんは、小林祐子です。
企業訪問の希望先です。

■集英社or講談社
 (雑誌編集に興味あり。)
 
■東宝or東映
 (最近気になる)

■Willcom
 (あえて携帯じゃなくてPHS…。このまま携帯とは別路線で走り続けるのか気になるところなので。)

■オリエンタルランド
 (単純に、おもしろそう・楽しそう)

■資生堂、花王等の化粧品メーカー
 (ほんと金ゼミと全く接点のない感じの希望先でごめんなさい。 リアルに就職活動を考えたときに、受けたみたいと思う業界だったので挙げました。)


このような感じです。 あまり統一性はないですが、最近はマスコミとかメディア以外に、メーカーやサービス業にも興味が湧いてきています。なので、基本どんな企業でもアグレッシブに行ってみたいと思っています。

2007-05-03

行って見たい!

1.google
やっぱり行ってみたい。どんな雰囲気なのか想像がつかない。
Web進化論の影響。

2.yahoo
私がホームにしてる検索エンジンだから。個人的にかなり行きたい部署(?)があるから

3.博報堂
純粋に興味のある分野だから

4.NHK
報道とかではなく、「映像の世紀」みたいな特集を作っているところを見たい。
「映像の世紀」がすきだから

5.オリエンタルランド
TDLが好きだから。
こうゆう機会だからこそ。

考えてみると、私が知っている「企業」が少なすぎて列挙するのが大変でした><

マーケティング本の紹介

オススメな本紹介します。
最近マーケティング分野に対する興味が強いので色々本を読んでいるのですが、その中で印象に残っているものを何冊か紹介します。広告に興味ある方は面白いと思います。

①マーケティング(加治慶光、山本和隆著・ファーストプレス)
難易度:★★☆☆☆
読みごたえ;★★★★☆
単元ごとにケーススタディが掲載されており、実践されたモデルがイメージしやすいです。知識としてマーケティングを学ぶには情報量が少なく薄っぺらい感じもしますが、取っ付きやすさが魅力的ではと思います。4P、STP、マネジメントなど必要部分は網羅しているので必要な要点を素早く理解したい方にオススメです。

②ゼミナールマーケティング入門(石井淳蔵著 日本経済新聞社)
難易度:★★★★☆
読みごたえ:★★★★★
今まで読んだマーケティング書物の中では一番内容が充実しています。①よりもケーススタディは少ないですが、体系的・理論的に現代マーケティングについて解説しており、市場資源構造や事業組織のマネジメントといった範囲まで取り扱ってくれています。他の本では扱っていない分野も取り上げており、マーケティングの構築プロセスが理解しやすいのもこの本の魅力です。個人的にはブランドマーケティングの章が充実していたので非常に読みごたえありました。

③コトラーのマーケティング入門(フィリップコトラー著 ピアソンエデュケーション)
難易度:★★★☆☆
読みごたえ:?????(読書中)
650ページあります(笑)ただ入門というだけあって読みやすく、且つマーケティングの基本的な部分を深く解説してくれる素敵な本です。意外にサクサク読み進められます。読み終えたらまた感想流します。

企業訪問希望地

1、Google or Yahoo!
  ■日本のGoogleも見ておきたい。Yahoo!の新しいオフィスも見ておきたいですw。
2、Apple or MS
  ■ソフトウェアの会社も見ておきたいです。
3、総務省or経産省
  ■ゼミの時間じゃなかったら行くことはないと思うので、是非。
4、伊藤忠or三井物産or三菱商事
  ■商社も見ておきたいです。
5、携帯会社(NTTDoCoMo KDDI ソフトバンク)
  ■この中ではKDDIに行きたいですね。


いずれも共通して言えるのは、ゼミの時間じゃないと行けない所に行きたいです。
それ以外のところは、自分で準備して行こうと思います。

欧州映画普及 後押し

(出典)
2007年5月1日 読売新聞(朝刊) 13版
「欧州映画普及 後押し」

(要訳)
米ハリウッドが世界の映画市場を圧倒する中、欧州連合(EU)は今年から7年間かけて7億5500万ユーロ(約1200億円)を欧州全体の映画産業支援に投じ、欧州映画の普及を図る姿勢を見せた。
欧州映画は第二次大戦後、イタリアなどで黄金世代を迎えたが、70~80年代からハリウッド作品が市場を席巻。EU加盟国の映画興行収益でもなお、米国作品が全体の7割を占めている。
映画支援策としてEUは「メディア・プログラム」を1991年から行ってきたが、今年から助成金を大幅に拡大。字幕、吹き替え付きの作品や、他国と共同製作する作品などを優先的に助成することで、国際的な競争力を高める方針だ。映画を通じて、多様な欧州各国の文化を普及させる狙いも込めている。

(感想)
学校の授業の一貫でロシア映画を見に行ったり、渋谷BUNKAMURAのル・シネマによく遊びに行ったりするのですが、米国映画以外の作品を上映している映画館は本当に規模が小さいんですよね。ただ上映されている欧州映画のクオリティ自体は非常に高いものがあると思います。(僕が去年見た「13歳の夏に僕は生まれた」はイタリアの移民問題について問題提起した非常に印象的な映画でした。)優秀な作品を普及させるために何らかの組織が積極的に支援していく姿勢を持つことには賛成です。ハリウッド映画が映画市場を独占している中で、資金的な問題から地域に埋もれた作品を世界に輩出することはひいては映画市場全体の発展につながるのではと思います。ただその出資元として地域共同体が果たして適切なのかという点に多少疑問を感じました。国家レベルや地域共同体での支援となるとその収入源は税金からでしょう。文化普及といはいえ国民から引き受けたお金をコンテンツの流通のために使うことにはあまり賛同できません。また出資だけにとどまらず表現内容の介入にまで権力が及んだ際の危険性も考えるべきなのかなと考えました。

(議論したい点)
①地域共同体や国家が映画等のコンテンツに出資することが続いた場合、その出資先の意向が強くなり、製作側の自由な表現が失われるといった事態になる可能性はないだろうか?(特に戦争、国際問題など地域によって立場が異なり意見が問われる作品について)

②仮に①において製作者の自由な表現が失われる危険性があると考えられた場合、普及を図りつつそれを解決するための方法はあるだろうか?

③他の地域でもこのように地域共同体や国レベルの組織で出資し、映画普及を目指すことは可能だろうか?(例えばアジア-ASEANなど)

2007-05-02

セミナーの案内

有名なセミナーなので既に知っている人もいると思いますが、毎年この時期にフジサンケイグループがマスコミ希望者向けのセミナーを行っております。
http://www.fs-jinzai.co.jp/seminar/index.asp

一部のセミナーは既に埋まってきているので、受講したい人はお早めに。
去年・一昨年と参加した人はコメントに感想でも書いていってくださいな。
僕は参加してないのでよく分かりません。

the Economist "GoogleのDoubleClick買収について"

the Economist "From GooTube to GoogleClick" april 21th-27th pg65

(要約)
GoogleがYouTubeより高額で、DoubleClickという違うGoogleのテキスト広告とは異なるスタイルに強いオンライン広告会社(バナー系)を買収すると4月13日に発表。
これを受けてMicrosoftは独占になるからだめだ(大手2社の合併だから)と言い、Yahooも自社の利益が年々Googleに負けているので色々な"Old Media"とされる企業と連携して対Google作戦に出始めた。
しかし、このままいくとMSが負けるのは時間の問題で、Yahooは新規ツールpanamaがどこまで貢献するかによる。だがGoogleも最強というわけではなく、いくつか弱みもある。ただその弱みは完璧ではないという事実を補完するものだけであり、いまは全ての競合他社の上を行く。

(感想)
Googleが急速な伸びをみせ、ほかの競合他社の追随を許さないのは、M&Aの速度がものすごく早いからではないか。Googleは未来に生ずるであろう自身の弱みを補うために、虎視眈々と次に買収するべき技術をもった会社を狙っているような気がした。
そのうち技術で太刀打ちできなくなる他社は、既にそうであるようにGoogleと連携をとり始め、Yahooの対google作戦はなかなか難しいものがあると思う。
しかしながらGoogleが買収したYouTubeが、まだまだパワーをもつOld Mediaの反感を返す返す買っているのは事実であり(交渉が破談した例が多々あり)火種を抱えているといえる。

(愚痴)
記事が長かったうえに、縁のない米国の企業名ばっかりでBackground調査に超時間がかかった。ゲソ。詳しくは授業で配布します・・・

2007-04-30

Second Lifeの学会報告

この前のゼミでセカンドライフのNCが取り上げられましたが、
ちょうどタイムリーなことに、
日本デジタルゲーム学会 第7回月例研究会がセカンドライフについての発表を20日に行いました。
参加してきたので、そのときの内容を簡単に要約します。
(UPするのが遅くなってごめんなさ~い)

日時  : 2007年 4月20日(金) 18:00~20:00
場所  : 東京大学本郷キャンパス 工学部新2号館9階 92B教室
講演者: 三淵 啓自氏(デジタルハリウッド大学大学院 教授)

タイトル 「セカンドライフとは ~その可能性と問題点~」

セカンドライフの魅力
① web2.0的オープンソース(コンテンツ提供側が用意するゲームではない)
② Creator主体のメタバース¹(SL内創造物はCreatorに著作権・管理権がある)
③ 3Dコミュニケーションのインフラ整備(無料で世界中の人とデータ共有可能)
④ ビジネスチャンス(一日の取引量:中での価値約1億円but貨幣価値1/100)

¹メタバース:右脳的情報空間…特徴(アバウト、相対的、常に変化、共有、個人的)

セカンドライフの技術
① 実はシンプル(基本の形は7種類だけ。そこから創造物をつくる)
② 全ての創造物にIDがつくので、追跡が可能

現状問題
① 法律…著作権侵害、中傷、詐欺、PL法、税金、ポイント還元、賭博 
② システム…ネットのトラフィック、SIM人数制限、ものを作る場がネット内のみ
③ 日本市場…日本のゲームプレイヤーの心理は違う(キャラクター>アバター)²
④ 文化社会…ギャンブル、アダルト

² 日本型と欧米型ゲームユーザーの特徴
日本         ←                →      欧米
見た目のCG・キャラ・シナリオ・世界観・コミュニティ・自己主張・創造活動・リワード


質疑応答
この時間に、クラスで重点的に取り上げられた法問題について質問してみました。
Q.「法問題は、リアルでないようなリアルを売りとしているSLでどの程度重要とお考えか?」
A.はっきりした答えはなく、デジハリの意見は「わからない・そこが面白い」。デジハリが推測するリンデル社の意見としては、「SLは全体としてではなく(Creatorが所有する)島によって法を決める制度であることからも、リンデル社は法制度よりも自由度重視だと思われる」そうです。
そのほかにもリンデル社は最低限の環境整備として、Posting形式で処罰を行ったり、Casino系は検索でひっかからないようにしたりと調整はしているそうです。

SLを知るためのお薦め著作
レッシグ著「CODE」
ニール・スティーヴンスン著「SNOW CRUSH」

2007-04-29

臨時ゼミの感想

自分はグーグル至上主義がさらに広がっていくと、既存権力が壊れ混乱状態になると主張しました。しかし、先生の話を聞きもうすこし希望を持ちオプティミスティックに考えてもいいと思うようになりました。(ゼミ中、民衆はバカだとかエリート擁護みたいな発言になっちゃいましたがそんなことはないっす!)既存の凝り固まった体制がウェブの進化で変化するならすばらしいことだと思います。

それでも今のところ世の中の情報がグーグルに一本化されるのは怖いと思います。そのためにグーグルは検索エンジンのシステムを発展させていかなければいけないと思います。

今のとこ問題だと思うのは、
1.一度ランキングの下の方に落ちてしまった良い情報がなかなか上位に上がりにくいところ
2.ランキングの上にあがった情報(ブログ)が悪くなっても下のほうに下がりにくいところ。

理由
1.ページのトップにあがった情報は多くクリックされてしまうため検索数がなかなかさがらないため。
2.ブログの質が落ちてきても、それを知る術がないため。なんとなく見続けてしまう。(テレビなら視聴率で毎回の変化がすぐにわかる。)


莫大な情報が莫大な人間によって淘汰され、いいものが残るような社会になったら「新現代」は近代より現代よりもっともっと素敵な時代になると思います。