「2010年NTT解体」を読んで
感想
読む前から題名も装丁もなんだかドラマチックな雰囲気を受けましたが、実際読んでみて人の描写が細かく、読み物としても小説的なおもしろさがあると思いました。
世界のグローバル化などが世間で論じられていたり、至る所でいろいろなものが合わさっていっていて、放送と通信の融合も起こりそうだと感じました。一体化が求められています。
組織を合わせるというのは難しいことだと思います。組織が違えば構造が違い、考え方、姿勢まで違うと思います。難しいことですが、いかによく融合することがポイントだと思います。
たとえばNTTのNTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、東西NTTなどが次世代ネットワークを構築のため組み合わさるとしてもそうだと思います。
NTTのフレッツ光がその他のものとサービスもさほど変わらず、安くないのにもかかわらず売れているという話には先週のニュースクリッピングの時に出てきた広告業界(特に電通)の話を思い出しました。結局は市場は広告なのかと思ってしまいます。
事業者側(専門家)と消費者(素人)の視点の違いというのも、おもしろいと思いました。
事業者側が考えることと消費者が考えることは違います。ただ知識がないというだけのことですが、あるのとないのでは全然物事の見え方も考え方も違うようになるのでしょう。
通信事業者がユーザー置き去りにして…という箇所がありましたが、ニーズに答えないのではしょうがないと思います。消費者の意見は貴重なものなのです。
気になった点
本文中の中で日本の携帯が海外市場向けに作られていないというのがありましたが、これから海外方式に変わる可能性はないのかが気になります。