2007-07-07

eyeVioに関して

eyeVioを使ってみての率直な感想です。

1.登録までがあまり面倒でなかった。
2.全体的にすっきりしていてみやすい。
3.使い方等の説明が丁寧で、パソコンが苦手な人でも投稿ができそう。
4.動画がクリックしなくても連続的に出てくるのがよいと思った。
5.「不適切なビデオの報告」があり健全さが保たれていた。
6.びっくりするほどテレビ番組や芸能人がでてこない。
7.コンテンツの内容よりも、動画を友達に送ったり、ブログに張ったり、ダウンロードして持ち運べるよ    うにしたりできるところを強調しているように思えた。
8.気に入った動画をスクラッチブックに集めたり、アドレスブックを使って共有したりするしくみはSNSに似ていると思った。
9.興味深いコンテンツはなかった。


eyeVioを見る前はYouTubeのようなものを想像していたがまったく違った。eyeVioは「見て楽しむ」というよりも「利用して楽しむ」といった印象を受けた。コンテンツの視聴よりも、ツールとしての利用価値が高い。例えば、旅行の思い出をスライドショーにした。それをCDに焼いて全員に配るのは大変なのでeyeVioを使って全員で見られるようにするといった利用方法だろう。このため、コンテンツは「内輪」のものが溢れてしまい、おもしろみはなくなっている。

ビジネスモデル

現在広告収入ですよね? 有料にしては意味がないと思うので広告モデルしかないか・・・。eyeVioが動画の視聴、投稿の間口を開いた意義は大きいと思う。しかし、収入は得られているのだろうか。ツールとして使わせているだけでは利用時間が少ない。暇つぶしのための視聴を増やさなければいけない。そのためにはコンテンツの活性化をしなければいけない。

コンテンツの活性化のためには

「見せる」動画を配信するために「見せる」動画を投稿させるインセンティブを与える。ソニーがもっとeyeVioに介入して、オーディションを開いたらどうだろうか。音楽など、eyeVioで優秀だったものはソニーがプロデュースする。eyeVioをアーティストの発掘の場として、同時にコンテンツを活性化させられるように思う。

疑問点
不適切なビデオの報告はどのくらいくるのでしょうか。著作権問題に対する意識もうかがいたい。

eyeVio登録しました。

「共有」というものがトレンドである(ような気がしてる)昨今のネット社会ですが…というよりも共有できるということにネットの発達の意味があるのかなーと思ってます。

さて、eyeVioです。
たぶんいろんな論点が出てくると思うので、「動画を得る(見る)」「動画を伝える(投稿する)」という2点から書きたいと思います。

  • 動画を得る

「チャンネル」という枠で動画が分類されているので、ゼロの状態から趣味・嗜好に近いコンテンツに近づいていくには有用だと思いました。この点はテレビにも近い感覚でしょうか。
Youtubeを買収したGoogleが何かの記事で「GoogleはYoutubeによって強い放送の力も得た。新しい放送局になるのか」といわれているのに対して感覚的に理解できなかったのはこうした部分があるのかなと思いました。
チャンネル概念を生かした何かが出来ればもっと可能性が広がるのではないでしょうか。この点、もう少し考えたいと思います。

ただ、まだ動画の絶対数が多くないので、この点をどう克服していくか、公式コンテンツをどれほどまでにメジャーなものにしていくかがこの点における課題だと思います。

  • 動画を伝える

携帯電話からの視聴・投稿が可能である点が口では簡単に言えるんですが、本当に魅力的でした。
eyeVioモバイルもアクセスして見たんですが、PC上よりも携帯電話の世界に向けていけたらいいなと思いました。
携帯放送の班の人にたくさん意見を求めたい分野でもあるのですが、やはり携帯電話というのはテレビのコンテンツよりも携帯電話向けのコンテンツが市場にとって優位になるものな気がします。

それは先週のいらした渋川さんがおっしゃっていた「偉大なる暇つぶし」ということもあり、携帯電話で1時間も2時間も放送コンテンツを見るようなこともないように思います。
ニーズは「ちょっとしたものを見られる」「短いけど面白い」という部分になるのかなという感じです。

大きく2点から見るとこういう印象を受けました。

個人的には、eyeVioをもうちょっと宣伝したいなという感じです。
もっとユーザーが増えてこそ…のサイトだと思います。「動画共有」という点ではやはり、多くの人が利用するということが絶対条件になるでしょうし(利用者が多ければ、コネクションの増え方は2乗3乗の伸びになるはず)。
著作権違反コンテンツに対して即時対応できるeyeVioはYoutubeと比較してとても誠実な攻め方をしているし求められると思います。ならば、芸能事務所と手を結んで、俳優やアーティストの映像を配信して人集めをしていくというのもひとつの手段なのかなというような気がしました。

「クリエイティブコモンズを採用している」という点で著作権に対する意思を明確に示しているのがよかったです。
あと、本間さんに伺いたいのは「従来のサービスは視聴が中心。eyeVioではコミュニケーションを重視し、個人ユーザーの参加を目指していきたい」という点で、eyeVioをこの世界でのどのような立ち位置にしたいのかという点です。
My SpaceやmixiなどのSNSにおける動画共有とeyeVioによる動画共有の立ち位置の違いとeyeVioの目指す世界を伺えたらと思います。

eyeVioの感想

*eyeVioを使ってみて

 eyeVioの存在は知っていましたが、サイトに行ったことも使ったこともなかったので、この機会に登録してみました。

 興味のあるジャンルを「音楽」「映画」「グルメ」で登録して、マイチャンネルで「グルメ」を選択して最初の衝撃を受けました。それは、「グルメ」を選択したはずなのに、外国の女の人が英語でどうやら「カナダの歯医者」について喋っているらしい映像でした。そしてさらに驚いたのが、ビリーズブートキャンプをテレビの前で実践している12分の映像でした。グルメと関係なさすぎて思わず「戻る」ボタンを押して、自分が「グルメ」を選択したのか確認してしまいました。

 そして次に訪れたのがランキング。とりあえず1位を見てみると、ロッククライミングする前の男の人が靴を穿く姿。登らずに終了。これが1位だったら2位以降は見ても仕方ないなと思ってしまいました。VAIOのバッテリーの付け方の5秒の動画が8位だったのにもコメントのしようがありませんでした。

 ここで重要なのは、私のように始めてeyeVioに訪れた人が一度「つまらない」と感じたら、もう二度と来ないということです。ある程度期間を置いて、「面白くなったかな」なんてわざわざチェックする暇人はいません。PCでの動画はテレビと違って、視聴者がわざわざ検索して積極的に見に来るわけです。テレビならつまらなくても番組を垂れ流しして、他の作業をしてればいいと思うけれど、PCの前に座っているのに、ただ黙ってつまらないものを見ているわけにはいかないからです。

 もし大衆には分かりにくい映像ならば、コミュニティのようなものを使って、限られた範囲内で動画を共有すれば、ニッチなファンは集まるのかなと思いました。例えば、ランキング1位だったロッククライミングの準備の映像も「ロッククライマー」のコミュニティーの人が見れば、「分かる!分かる!」となる内容だったのかもしれません。ビリーズブートキャンプの映像も「ビリーズブートキャンプ経験者」のコミュニティーの人が見れば、「この人なかなかやるな。」とかもっと興味が沸いたと思います。また、友達同士でしか分からない、内輪ネタなどもコミュニティ機能を上手く使えば楽しめるのではないかと思いました。

 動画投稿サイトとしてYouTubeが広く使われている以上、そこにコンテンツが既に蓄積されていて、人気のコンテンツも多いです。なので、YouTubeと同じ土俵で戦うのではなく、もっとニッチな市場に注目したサイトにすればいいと思います。mixiのようにコミュニティが自分たちで作れたりなどというSNS的要素を入れるといいと思いました。

eyevio

eyevioについてとのことですが、私はあまり動画サイトなどに詳しくないので、
金ゼミに入るまでeyevioの存在を知りませんでした。
ただ、多くの人々は、以前の私のようにeyevioを知らないのではないかと思います。
eyevioをツールとして展開するには、知名度をあげるということが大切かなと思いました。
そのためには、クリエイターのコンペティションなどもとても良いですが、雑誌とのコラボみたいなのも良いかなと思いました。
最近見たL25には、携帯のモバイルL25にアクセスすると、浴衣にあう髪型の結び方が動画でみれるというものがありました。
私個人としては、これはすごくいいなと思いました。
理由はまず、
夏休みに突入するこれからの時期に役に立つ情報であるということと
髪の結び方というのは男の人にはわからないと思いますが、写真で説明されてもよくわからない、、
ゆえに、動画という特徴をうまく活かせる!

つまり、まとめますと
ある程度読んでいる人が多い雑誌に記事をのせて、まずeyevioの存在を知ってもらう。
そして、さらに深い情報を見るためにはeyevioを訪れてもらうようにする。
ここで、主張したいのはただやみくもにネットにきてもらうようにするだけではだめだということです。
「CMの続きはwebで」みたいな半ば投げやりな感じでは、結局実際訪れる人がいなくて意味がない。
L25の例を挙げたのは、髪の結び方という静止画ではみにくいものは動画で、というのが重要です。

というのをもっと展開すれば知名度や利用者数をあげるのにひとやくかうかなと思いました。

例①
女性誌に、今年人気のかわいい浴衣の特集を組む(雑誌には着付け方法が動画で見れると宣伝する)
→浴衣の上手な着付け方法がわかる動画を配信

という感じです。
どうですかね。ダメだしは月曜のゼミで聞きます。

eyeVio Business case study

●現状分析・使ってみての感想
デザインはかわいいけど、使いづらい。
Gmailのアドレスをインポートできる機能は便利。
Youtubeのように、とにかく数を集めて、その過程で質の向上を狙うのではなく、安全で安心な動画投稿サイトという位置づけで、目指す方向性もまるで違うものの様に感じた。
ダウンロードして持ち歩けることから、離れて暮らす家族にとってはいいサービスかもしれない。

●課題
1)活気が無い
原因:投稿したまま、見てもらうことを意識していない投稿が多い。サイト内でのコミュニケーションも薄く、多くの人が見ている気配がしない。多くの人に見てもらいたいなら、eyeVioに投稿するincentiveが低い。
解決策:
サイト内のコミュニケーション機能の拡大(投稿した人と見た人のコメント機能?)
リアルなコミュニケーションとの関係を強化??

2)artistと一般の個人とSONY製品などのCMの3つが混在(誰に向けてのサービスかわかりにくい)
原因:表示方法、区分がわかりづらい、アーティストのチャンネルの必要性は?
解決策:ジャンル分けをして表示する。(ホーム・ペット・乗り物等)
サイトの方向性を明確にする?
いっそ、喜・怒・哀・楽・感動・感謝等の感情で区分するとか?

3)ランキング機能がひどい
原因:クリック数重視のランキング方法、絶対的な見ているユーザーが少なく、集合知が働きにくい
解決策:現状のクリック数重視のランキング方法は辞めるべき。見た人が☆で評価する機能の導入

4)見たいものが無い
原因:それぞれのコンテンツの内容がわかりづらく、つながりが薄い=見たいものが無いように感じる
解決策:一つのコンテンツから、似たようなコンテンツに次々と飛んでいけるような機能が欲しい(as in Youtube・タグで似たものが横に出る)

●疑問点
1)このサイトの目的は?
「リアルタイムに感動を共有するパーソナル映像ネットメディア」
つまり、どこからでも(いろいろな端末から)個人の動画投稿・共有を推進することがサイトの目的?
内輪でのコンテンツに特化するのであれば、公開のこのようなサイトを設ける意味は?

2)どのように収益を得るのか?
多くの人やコンテンツを集めるのでないのであれば、広告モデルはやりづらい??
スポンサーにとっては、安心して広告を出せる場所であればいいのか。

3)他の動画投稿サイトではなく、eyeVioに投稿するインセンティブは?
非公開のまま、特別な人とだけシェアできること? 
動画を公開する人にとっては?ハードとの連携?

4)他の動画投稿サイトではなく、eyeVioを見るインセンティブは?
著作権違反・過激な動画を見ることなく、安心して見たい動画を探せる??

5)チャンネル視聴による連続再生は必要あるのか?その設計意図は?
TVと違って、PCで動画を見る人は、自分がその時に見たいものだけを見たいのではないか

6)SONYやSONYの映画・音楽コンテンツの連携は考えていないのか?

●自分だったらどう改善するか。(展開可能性)
・上記の課題の解決
・映像を介したコミュニケーションを促進する
例えば・・・
1)映像をつくるノウハウ・支援のツールを提供 
2)母の日・父の日・敬老感謝の日等のキャンペーン
3)悩み相談・料理教室などのコーナーを設ける(知らない人との動画を用いたコミュニケーション) 

eyeVioとリテラシー

 eyeVioがターゲットとしている女性について考えてみます。

 そもそも20代・30代の女性は動画を自ら撮影し、自らネットに投稿するのだろうか?
周りの女子大生にアンケートをとったところ、動画の仕事や課題を除けば投稿経験は皆無でした。
動画の視聴経験についても、たまたま視聴したことがあるくらいで、普段から動画サイトを利用してはいないようです。
 ブログや写メの爆発的人気と動画サイトは並列して考えない方が良いでしょう。やはり、動画の撮影・編集・投稿は文字を書くのとは違い大変ハードルが高いと思います。さらに、ビデオカメラ等の撮影機材を持っている女性もとても少なく、デジカメや携帯電話で動画を撮影できることを知らない人が多いのが現状です。

 女性に限らず、人というのは「面倒なことはしたくない、簡単にできることが好き」なはずです。
そう考えると、やはりこれからの動画サイトに必要なのは、「いかにラクに動画を編集・UPし共有できるか」ではないでしょうか。

 現在アメリカでは動画サイトへの投資を考える場合、動画サイトに「オンライン動画編集機能」がついているかどうかをみているという話もききました。
 たしかに、一度データをPCにうつして、編集ソフトで編集し、その後ネットにUPするという工程はものすごく面倒です。せめて、編集だけでもオンライン上でできたら、大変楽に違いない!と思います。
 最近YouTubeがアドビと組んでオンライン動画編集サービスをはじめました。やはりオンラインでの編集サービスなど、簡単に編集・投稿できる仕組みは必ず必要になってくるでしょう。
 その点、SFCで研究されている動画プリクラ(体を動かすことで動画にエフェクトをかけることができる)のプロジェクトはとても興味深いです。


 やはり最も肝心なことは「タダでラクでおもしろい!」ということでしょう。これって動画サイトに限った話ではないですね……


 

 

eyeVioを使ってみて

この機会にeyeVioに登録しました。

EyeVioの性格
YouTubeが徹底著作権管理されて健全になったのがeyeVioというような印象を受けました。
動画市場としても国内市場が対象だと思います。「国内」と「登録制」という点だけでもユーザーが「安全性」「健全性」を感じることができます。よって、発信者は自分の作品をある程度気軽にアップロードすることができるのでしょう。
YouTubeとの違いとしては「著作権保護」の徹底、管理がいきとどいていることによる「安全性」「健全性」の確立がなされているところでしょう。つまり、発信側への配慮、発信されるコンテンツへの配慮が高いと言えます。

逆にEyeVioの弱点であり、YouTubeとの強みであるのは映像を見る側(受信者)への配慮でしょう。
eyeVioが著作権管理すればするほど、より市民的なコンテンツが増えます。そのコンテンツ自体はクリエイターや発信者の感情移入もある為、発信側としては価値の高いものに感じるかもしれませんが、受け手としては「可愛い子供」も「ただの子供」と映るのです。
YouTubeのようにTVの面白いシーンなどの違法コンテンツや面白いものが多い海外動画もないのでエンターテイメント性に欠けるということを感じています。
コンテンツ数もランキングの質を見ていて(どれだけあるのかはよくわかりませんが)少ないと感じましたし、質・エンターテイメント性を考えてみてもYouTubeには及ばないと感じます。
まとめると、YouTubeとEyeVioは全く性格の異なるものと考えるべきだと思います。


EyeVioを使うユーザーの性格
EyeVio
このeveVioを利用するユーザーはYouTubeの著作権侵害の問題に対して意識が高い人だと思います。その上、映像編集が既にできるクリエイターが多いのではないでしょうか。

紹介機能について
またeyeVioの紹介機能がどこまで利用されているかはわかりませんが、他人の投稿したコンテンツを友達に紹介しようとは思えません。友達に送るなら自分が作ったコンテンツに限るのではないかと思います。というのは、投稿されている個人的な動画の数々は発信者にとって価値のあるものでも、無関係な他人から見ればその価値は感じません。それを友達に送るとは考えられないのではないでしょうか。もし、紹介するなら「プレゼント」的な要素を含めた自作コンテンツになると思います。なので、特定の人にだけ個人的なコンテンツを送るために、動画編集のプラットフォームとして利用されている面が多いのではないかと感じました。

動画検索に関して
一言で言えば検索しにくい。検索結果が日付で出てくるので、面白いコンテンツを探すのも一苦労。なかなか面白いというコンテンツにはたどり着けません。できたら、種類別に分別もしくはコミュニティ別に分別してもらい段階的に検索できる仕組みを作ってくれると使いやすいのになぁと思います。

外部出力について
質問です。外部出力って携帯にしかできないんですか?例えば、作った動画をDVD-Rに焼けるのですか。または、eyeVioに登録していない友達にメールに動画を添付して送れるのですか。発信側の作るコンテンツが個人的なものが多いので「プレゼント」的な要素をどれほど取り込めるのかというのも重要なのではないのかと思います。

eyeVioの可能性
eyeVioはYouTubeとは全く異なった性格を持っているサービスであると思います。特に市民の生活に密着しており、個人の可能性を広げ、リアル社会のコミュニケーションをより円滑にする画期的な機能であると感じます。私はeyeVioにはYouTubeを意識しすぎないで、eyeVio独自の良さを追求してもらいたい。つきましてはクローズドネットワークに焦点を当ててほしい。特に、自分の手の届くネットワーク内で動画共有することによって心的な距離感を縮めるという大役をeyeVioが担ってくれればと思います。

以下、勝手に考えたeyeVioの新機能(笑)

eyeVio Video letter
ビデオレターはもらうととっても嬉しいもの。いつも御世話になってる人にテンプレートを利用して電子ビデオレターが簡単に作れて送れる機能。年賀状、暑中見舞いなどシーズンにあわせたテンプレートを利用することにより、長期的に利用してもらえる機能。また、その受け手はeyeVioに登録していなくてもPCやモバイルに送信することができる。eyeVioの宣伝効果もあり。

eyeVio movie contest
月1くらいでテーマを決めてコンテストを行う。無名クリエイターの心をくすぐるのでは?

等など・・・またなんか思い浮かんだらかいてみます☆

eyeVioの感想

来週のゼミではいつもと違い、ゲストのソニーの本間さんがプロデュースしている動画配信プラットフォーム「eyeVio」を題材にBusines Case Studyをします。内容としては各自が直接、eyebio(http://eyevio.jp/)を使用し、その可能性や課題、改善策等について考えてくるということです。

そこで普段youtubeもあまり見なければ動画も投稿したことない超超初心者の小川優子が、eyeVioについて誠に僭越ながら書かせていただきます。(もし単に私の技術不足やHPで見落とした部分があるなどで間違った事を書いていましたら、申し訳ありません)

まず現状のeyeVioについて、初歩的ユーザーの視点から段階にわけて書いてみます。

【使い始めの段階】・・・ユーザーの関心を引き込む上で重要なファーストコンタクトポイント
① 新規登録
内容:「24時間以内なら可能」であるはずなのに、16時に登録して23時(7時間後)にもう「期限切れ」で困った。期限切れの場合は、さらにもう一度登録しなおす必要があり、「とりあえず登録者数を増やしたいのかな??」と少々疑心暗鬼になってしまった。
解決策:技術の問題?ユーザーの手間を省くことを最優先にしないと、登録者数増えても実質的ユーザー(つまり投稿者)は増えなような気がする。

② 初期登録項目の「関心チャンネル」がトップページに反映されない
内容:関心チャンネルの項目を6つほどチェックしたのに、my pageには特に反映されず。
解決策:コンテンツを増やすしかない?

【トップページの段階】・・・ユーザーがサイトの価値や使いやすさを一瞬で判断するセカンドコンタクト
① コンテンツがわかりにくい
内容:雑多にジャンルわけせず乱立している
解決策:「eyeVioの使い方」「番組表」などと見やすく区分けする。Googleのように極端なほどにシンプル化したほうがいいのでは?

② コンテンツの内容がわかりにくい ~その1~
内容:たとえば、「東京ビジネスアイデアコンテスト」で、3つの番組がある。そのなかで最初の番組(一番左)をクリックして最初の動画をクリックしてみると、これがまっくらでさっぱりわからない。そのあとにすぐ「審査員」が出てきて、「あ、審査は終わったの?どんな作品があったの?」と疑問がわいたまま審査員の評価を聞く。ようやくその1つの番組がおわり、「戻る」をクリックし、中央の番組「eyeVio賞受賞者紹介」でようやくコンテンツの内容(審査員が評価していたもの)の概要がわかる。
解決策:内容の表示順番を変えるべき。

③ コンテンツの内容がわかりにくい ~その2~
内容:「チャンネルを見る」(たとえばecocolo)のタイトルと内容の不一致。ecocoloで「yoga」とくれば、その内容がわかると思いきや、結局は雑誌の宣伝でしかない。つまり「チャンネルを見る」ではなく「広告を見る」のである。ユーザーは「?」という気持ちで見つつ、最後は広告で終わる現状に不満足になる可能性あり。
解決策:「チャンネルを見る」のユーザー的定義の捉えなおしが必要。ユーザー(特にネットリテラシーがないユーザーも含め)にとっての定義をよく考えたほうがいい気がする。


【具体的な作業をする段階】・・・ユーザーが動画配信・共有を行うか否か、今後のeyeVioの盛り上がりを左右するサードコンタクト
① 見る、アップ、シェアときて、後者の2つがわかりにくい
内容:「ホーム」で「eyeVioで出来ること」の二つであるアップとシェアの方法が書かれていない。そのページの下位には「eyeVio新規登録」とだけあり不明。「~~ができる」とだけあり、「どうやればいいのか」が欠落している。これは別項目の「ヘルプ」から行くとわかった。
解決策:わかりにくいので、ホームですぐわかるようにする。


さて今度は、自分だったらどうeyeVioを使うか(今後の展開とも関連)ですが、

{まず全体的な質問をしたいです}
【ソニーがeyeVioをつくる目的と方向性】
① なぜソニー?にこにこ動画とかyoutubeとかgyaoとかとどう差別化しているのか?
② ソニーのeyeVioにおけるビジネスモデルがわからない(ソニー製品の販売や認知向上なのか、それともこの動画配信プラットフォームを利用して広告費を稼ぐことなのか?またそれ以外か)

{上記の問題がわかった上で考えたいのですが・・・一応あるチャンネルを見て思ったこととしては}
【Creators001の可能性】
①  まず質問1: 一般に広く開かれているのか?
内容:ソニーはどのようにしてこれらartistと関わりをもったのか。向こうからやってくるのか?それともソニーが探すのか。もし前者の場合はどのように審査をしているのか、ここにユーザーorientedな方向性があると面白い。

② 提案1: ニッチな市場を対象に最初はやったらどうか?
内容:たとえばいまのコンテンツの内容がばらばらすぎるまたは著作権法上or既存のビジネス上アップできる番組が少ないのなら、ここを「映像作家発掘」をテーマに、ソニーのeyeVioのメセナ化をすればいいのでは。
最初に投稿者を世に出たい映像作家に限定して、interactive(評価や改善策を観る側、一般ユーザー側から発信)性を高めてから次のステップ(ターゲットの拡大)を考えるとかしてみては?

以上、全く動画投稿になれていないので他社比較もままならず、内容・使い勝手重視の投稿になってしまい申し訳ありません。

7 月2日ゼミの感想

この日のゼミには、D通の澁川さん(慶應のOBの方)がゲストとしてきてくださいました。
私がこの日、最も印象に残ったのは、澁川さんが、ゼミ員の顔と名前を一瞬にして覚えてしまったことです。(皆さん、気づきましたか?)
澁川さんは、自身がお話しをして下さる中で、私たちの質問に一つ一つ答えてくださいましたが、 「誰がどの質問をしたのか」 しっかり把握してらっしゃり、その人の質問には、その人の顔を見て話してくださっていました。
 これって、スゴイことだと思います! と同時に、大変大事なことだと思います!!
(ちなみに、ゼミ員は、1分程度の自己紹介をしただけです。)

澁川さんのお話を伺っていると、現場の方々は、きっと私たちが想う以上に、時代に即したビジネスに向けて取り組んでいらっしゃる印象をうけました。
また、目の前のビジネスを追い求めるだけでなく、世の中の流れを先取りするかのような感覚でしっかり勉強していらっしゃるように見受けられました。

2007-07-06

7月2日 感想

★NC

「ドコモ」、iPhone導入に意欲…のNCをもっとゼミ生で議論してみたかったです!
iPhoneに対するニーズはどうか?との質問には、iPhoneにはiPodという潜在的信頼性が高いので、澁川さんがおっしゃっていたように、1年ほどで買い換える人がiPhoneにくいつくのではないか?と思いました。携帯+音楽プレイヤーという習慣はないものの、実際あったら便利だと思いませんか?なのでiPhoneを機に「音楽を携帯で聞く」というスタイルが今まで以上に普通のことになると思います。現在の携帯は容量が少なく(夏に出るモデルでもたしか1300曲くらい)で、使い勝手も悪いので、今までそうしたスタイルが日本に習慣としてなかったのは、当然のことだと思います。
しかし、ドコモのことを考えてiPhoneを作ったわけではないので、ドコモはiPhoneの上に立つようなサービスを提供できるのか!?という澁川さんがおっしゃっていた問題点には、とても興味を持ちました。ドコモがiPhoneに食われる・・・なんてことがないといいですけど笑い


また、議論としては選ばれなかったnewsでしたが、SNSの限界について。SNSの限界は結構前から言われていることで、mixiは1000万人を超えたものの、アクティブユーザーは…?のような状態です。
相川さんの論点とは少し違いますが、SNSは「招待制」といいつつ、 匿名掲示板・ネットオークションで無差別招待のため「誰でも加入できる」状態になってしまったのでクローズドとしての機能が低下しつつあります。ある意味2chと同じような状況になることもあり得るわけですね。クローズドとしての機能が受けていたmixiがそのような状況にあれば、mixi離れが進むのは当然。そういう意味でSNS…というよりmixiですね、には限界を感じています。

NC:予想外の媒体力 リテラシーの啓発急務

7月1日の毎日新聞からの記事です。

要約
ネットで誹謗中傷を受けた被害者が名誉を回復する目的で裁判を起こそうとしても、匿名の壁があり、書き込んだ発信者の特定が難しかった。その対策として2001年にプロバイダー責任制限法ができた。これにより、被害者はプロバイダに対し、書き込んだ相手を特定する情報を開示するように求められるようになった。
しかし、ネット掲示板の中には、被害者からの書き込み削除の要請に応じないばかりか、裁判所が発信者情報の開示や損害賠償を命じても従わないところがある。命令に従うまで制約金を科す「間接強制」手続きを取っても、無視して不払いを続けている。
誹謗中傷の被害への対応は法律だけでは難しい。規制だけでなく、ネットを使う上でのリテラシーの啓発を急ぐべきだ。


感想
以前に2ちゃんねるのNCで似たような話題が出ていたと思います。この記事では、司法制度を改めるだけでなく、ネットを使う上でのリテラシーの啓発が重要だと書いてありました。しかし、リテラシーの啓発と言っても、実際にはどのようなことができるのだろうと思いました。プロバイダー責任制限法によって、書き込んだ人物は特定できるのだとゆうことをアピールして脅したりするのは、果たしていいのかなと思いました。

議論したい点
誹謗中傷の書き込みを減らすためには、どのようなネットリテラシーの啓発が効果的なのだろうか

2007-07-05

次世代無線通信 移動中もブロードバンド

 7/3 読売新聞 夕刊七面

https://db.yomiuri.co.jp.kras1.lib.keio.ac.jp:2443/bunshokan/をご覧下さい。



 要約

五月に総務省は次世代無線通信サービス免許を最大で二社に与える方針を打ち出した。これに手を挙げたのが「WiMax」とウィルコムによる「次世代PHS」である。

現代では、無線LANからネットにつなぐ機会が多いが使える場所が限定されている。また、携帯で動画を見ようと思っても画像を取るのに時間がかかるし、移動中では画像が悪い。
そこで今回有力視されている企業は「スピードを出した車や電車の中でも、高速や動画やデータをやり取りできる便利な無線通信が2010年までにできる」というのを売りにしている。
この記事で最も面白いと思ったのは今ある携帯事業者も、新たに新規参入する会社に三分の一まで出資可能だということだ。やはり、持ち運びできる小さな画面でハイビジョンは他企業にとって脅威になるのではないかと思った。

 議論したい点
・新規参入が予測される企業が、今の携帯事業者にとってどのくらい脅威となるか。

・またパソコンにとっての脅威になるか

NC:映画ファンド

朝日新聞7月2日
「映画ファンド 大手に対抗」

■要約
 アイデアはあるが資金力がないという中小映画会社を、個人投資家から製作資金を集めて支援する「映画ファンド」が注目されている。
 最近の映画は、大手映画会社・テレビ局・広告会社による製作委員会方式によって、宣伝攻勢をかけ観客を動員するのが主流。映画流通を牛耳る大手にノーといわれれば、中小映画会社が持ち込んだ企画も実現できず、著作権は大手にわたり、製作会社には収益も還元されない。
そこで、期待されるのが映画ファンドによる資金集め。以前は1本1ファンドだったが、リスク分散のため複数作品1ファンドの形態もでてきた。信託という方法も特殊で、製作会社が信託会社に著作権運用を委託し、信託会社が投資家に信託受益権を販売する仕組み。
 欧米や韓国では映画ファンドは活発だが、日本では信託受益権の流通市場がないため資金を集めるのがまだ困難である。


■感想
 詳しい図はこちらを参照してください。
 ゼミでも何度もとりあげられたコンテンツファンドについてですが、今まで目立った成功例がありませんでしたが、今回シネカノンのフラガールファンドが(事実上)成功したという事例がのっています。
 著作権等の知財も信託できるという法改正や、信託受益権の有価証券化(これによって流動性が高まる)の法改正もコンテンツファンドの後押しになるでしょう。
 しかし、実際信託会社の社員に話を伺ったところ、コンテンツファンドは「なんか胡散臭い」「やっぱり不動産が一番だよね」という印象がまだあるようです。私としては、J-REITなんかよりもコンテンツファンドのほうが日本の産業を活性化させる!と信じていますが。
 ただ、不動産と異なる点としては、記事にもあるように映画等コンテンツは「水物」であるということです。不動産は立地や施設をみてある程度の価値やリターンを予想できると思いますが、コンテンツは完成してみないと(もしくは公開してみないと)成功するかどうかはわかりづらいものです。監督や出演俳優をみて決めるということになると、大手の製作委員会が作る作品と同じように、有名どころが一番!ということになってしまうと、コンテンツの裾野も広がらないかもしれません。なかなか難しいファンドです。


■議論点
・映画などのコンテンツファンドの促進にはどのような環境整備が必要なのか
・コンテンツの資産価値・収益見込みはどのように予想できるだろうか。またその算出する仕組みをつくるとしたらどのようなものになるか
・(おまけ)大手信託企業にコンテンツファンドに目覚めるように、説得するにはどうすればいいか


※ちなみに、Googleで「欧米の映画ファンド」で検索すると、金ゼミBlogがTOPに、「アニメーションファンド」で検索すると、金ゼミBlogが1ページ目にきます(笑)

NC:携帯でバイト検索

日本経済新聞 7月4日
「至近バイト先 携帯で検索」

●記事要約
ネット求人広告のディップは携帯電話に表示させた地図の画面から、
最寄のアルバイト案件を検索できるサービスを始めた。携帯電話を
持っている人の位置から5キロ以内の情報を近い順に表示。
短時間で仕事を探したい大学生やフリーターの利用を想定している。
思い立ったときに携帯電話で仕事を検索できる利便性が受け、
アルバイト求人媒体のネット化が進んでいる。05年度のアルバイト
求人広告全体のうちネット媒体の比率は約13%だった。

●感想
以前、“携帯オンリーの若者”が増えているという記事を読んだことが
あり、今回この記事を選びました。統計も出ていたので、おそらく事実
なのだと思います。
携帯オンリーと携帯・PC両方を使いこなす二つの層が現れて
います。その両者の間にコンピュータースキルの差が現れ、将来の
仕事に影響を及ぼしたり、また携帯でアルバイトを検索する際のキーワードが
「高収入」や「短期」、「裏」など、多少危険な仕事でもかまわないという
姿勢があるということでした。一方、パソコンの方が情報を比較検討しよう
という姿勢がうかがえるとのことです。

●議論したい点
・機能や性能が向上した携帯電話オンリーの層の出現が、社会に与える影響は
あるのだろうか?

・携帯オンリーと携帯・PC両方を使いこなす層では、将来的な仕事に何か違い
が生まれるのだろうか?

・携帯とPCのこれからの関係は?

ゼミの感想

■NCについて
i phoneについての議論が印象に残りました。渋川さんもおっしゃったようにこれまでの「キャリアに合わせる形で端末メーカーが携帯電話を作っていく」というスタンスを打ち壊し、「端末メーカー主導のサービスシステムの構築を図る」流れが初めて生まれようとしているという点にこの記事の重要性があると思います。端末メーカー側が強い決定権を持ったことによってまず日本だけでなくアメリカ国内の市場でも変革が起きる可能性があると考えます。
http://news.goo.ne.jp/article/ft/business/ft-20070629-03.html
キャリア側、メーカー側双方のビジネスでどう折り合いをつけていくかが今後の課題でしょう。日本では従来キャリア側がかなりの決定権を持ち、(特にdocomoやauはおさいふケータイ、着うたフルなどビジネスモデルを生み出し、)それに対応させる端末を作り続けてきました。
今回驚いたのはそういったキャリアとメーカーの関係の中で率先してキャリア側のビジネスを推し進め、利益を得てきたdocomoが、iphoneの導入し意欲を示したことです。日本市がスマートフォン市場でもアメリカなどから大きく遅れをとる中で三大キャリアのうちのひとつdocomoがiphoneに対して積極的であることから、飽和状態だった日本の端末市場にブレイクスルーが起きるのではと期待しています。個人的にはサムスンの端末モデルとかかなり好きなので、ボーダレスな展開が行われていけばまた新しい方向性が見えてくるのではないでしょうか。

また個人的にはSNSの限界についてのNCも議論したかったです。

2007-07-04

7月2日ゼミの感想

すみません、遅れました。

NC
ゲームは文化的な差異が見られず、またコンテンツ産業の中で唯一クリエイターに還元される点やソフトとハードの連結が重要であるがゆえに日本が市場において優位に立っていることにたしかに納得させられました。
ソフトとハードの連結はさまざまな分野で重要視されてきた概念だと思いますが、これがインターネットの更なる進化によって、どう変わっていくのか見ていくと面白いのかなと思います。

iPhoneは買ってもいいなと思ってます。
アメリカではなんか本当にすごい盛り上がりを見せているようですね。

情報通信法ですが、今後に可能性を見いだせる法体系でおもしろいと思います。
「実態的意味に基づいた法体系」がなされることが何よりも重要なことであり、何十年も前に作られた法律と現状とのギャップが抱えていた問題を解決する上でベストなことであると思います。


<澁川さんとのセッション
お忙しい中たくさんの質問に答えていただけて本当によかったです。ありがとうございました。
“なぜ通信と放送の融合は実態をもたないのか”という点で、生活者の視点が挙げられたのがより現実に即した視点で重要なことだなと思いました。
また、携帯電話という媒体に対してテレビと近い使用行動ではないかという点も、携帯で能動的に動くと盲目的に考えていた自分にとって一歩引いて考える視点をいただいた気がします。

ただ、一点だけ気になったのが、テレビCMについて。
「細かいレベルではwebに劣るが、生活者のもとへreachはしている」という点が、“テレビCMに効果がない”といわれる議論の中でreach自体が本当に意味があることなのか。という点が気になりました。

ゼミの感想

 NC

 日本の映画が海外でうけない、しかしゲームは好調というのにはやはり文化の差を感じた。日本でハリウッドが流行るのはアメリカ=かっこいいというイメージがあるからだろう。最近ではその意識が消えてきたから日本映画が流行ったとも考えられるのではないだろうか。日本のコンテンツを海外で流行らせるというのは大きな意味を持つ。経済だけでなく、政治、外交的にも重要である。日本がクローズアップされれば、海外諸国との会合の中で日本が有利になることもあるだろう。日本のものは流行らないと決め付けるのではなく、広告戦略を考え直したりして流行らせることが必要である。


渋川さんのお話をきいて

制作会社をまずは買収すべきという話を聞き、放送と通信が融合しても、コンテンツは生き残ると改めて感じた。また、現状のコンテンツサービスでは全然お金が稼げていないということも知った。自分はお金がいくらあっても月額○○円というのに登録したくない。無料ならばすぐに飛びつく。やはりコンテンツは広告をモデルとしたビジネスしか成功しないのであろうか。広告だけでは限界を感じる。新しい課金システムを考えなければいけないと思った。


三田祭について

先生から現状分析で終わる論文は面白くないといわれ、一人5つの仮説設定を課した。チームのみんなから寄せられた案はどれも面白かった。しかしこの中から論文の軸となる仮説を設定するのはなかなか難しいと思った。がんばりたい。

ゼミの感想

「日本のコンテンツが何故、海外で輸出されていないのか。」という議論が印象的であった。私は発言した通り、当初美的感覚の違いから日本のコンテンツが輸出されないと思っていた。しかし、先生の話を聞いて制作費・流通網の違いから日本のコンテンツは輸出されていないというのに納得できた。それに加えて、コンテンツは金をかければいいものが出来るとおっしゃった渋川さんの意見とリンクした。確かにアメリカのハリウッドは他国と比べて金のかけ方が尋常ではないので、他国への影響力が強いと思った。(いつも通り自分は暴走した意見を言ってしまったという感が否めない。)

 あと、i-Phoneについても興味をもった。今まではi-Phoneが出たらすぐ買おう!!と思っていたが、値段を見てその気がうせた。4ギガのものとか売るようだが、それでは容量が少なすぎる。i-phoneではyoutubeが見れることをセールスポイントにもしているが、それじゃあ明らかに容量が少なすぎる。そして、携帯とは普通一年ぐらいで買い換えるものだ。なので、今のままの値段だと売れ行きは頭打ちになると思う。しかし、技術の進歩によって安く生産できるようになれば、この携帯を買う消費者は増えると思う。

0702ゼミの感想

●NC●
iPhoneの議論で
音楽を携帯で聞くか、聞かないかという話が興味深かった
自分は、音楽はiPodで聞き、携帯では聞かない。
日本の携帯も、電話機能と音楽機能を持ち合わせているのに
なぜ、iPhoneには過剰な期待をよせているのだろうか

iPodが流行した要因として、既存の縦割りの産業構造にとらわれない斬新な戦略も挙げられるかもしれないが
日本の一般ユーザーは、そのようなことよりも、単純にデザインやブランドなどでiPodを購買しているのだと私は感じている

そのような中、iPhoneはデザイン要素だけではなく、Youtubeの動画も見れる機能もついているのなら
ますます自分の購買意欲は高められる

●渋川さんのお話●
「通信が本気で放送に乗り出すなら、まずはプロダクションを買うべき」という言葉が印象的だった
確かにその通りだと思う。本当の意味で放送と通信の本格的な融合は、緩やかに進んで行くのであろうか。
また、「新しい商談がきたときは、とりあえず批判しておく」という言葉も同じく印象深い
ビジネスの世界はとても難しい。。。

ゼミの感想

*NCについて
コンテンツグローバル戦略について、なぜか私は「リメイク」にすごいこだわっていましたが、議論を通して、みんなが「日本のゲームの輸出高が高いこと」に興味があることがとても新鮮でした。私はゲームを全くしないので、ゲームの輸出高が映画や出版などに比べずば抜けて高かったとしても、注目に値しないという結論を無意識のうちに自分の中で出してしまうからです。iPhoneについてですが、バッテリーの問題などから消費者に買い換えさせるというappleの賢さにうなるばかりです。

*渋川さんのお話
ライブドアや楽天などのIT企業はテレビ局を買収する前に制作会社を買収すればいいというお話がありました。制作会社から徐々に資本提携などしてコンテンツに興味あることをアピールしつつ、気付いたらテレビ局の株式51%取得しちゃったなんて話に本当にできるのか疑問です。テレビ局の上の人たちはWordもろくに使いこなせないような人たちです。インターネットという新しい産業自体やそれをビジネスにする人たちを信じていないのだと思います。本当にテレビ業界に危機が差し迫るまで、最後の最後まで、彼らは自分たちテレビ局がインターネットに視聴者を取られるなんてことは信じない、信じられないと思います。

2007-07-03

ゼミの感想

ニュースリクッピングでは、放送と通信の連携の話題がでましたが、
なんだか重要な部分には特に記事では触れていない?(著作権とか)ように感じました。
変化に対応できるよう土台を整えたという感じなのでしょうか??
三田祭論文に関係がある部分なのでこれからよく見ておかなければならないと思います。

ゲストの方のお話では、テレビ局への買収の話題に特に関心を持ちました。
たしかに、IT企業がネームバリューをあげたいという野心で買収をもちかけて、失敗するのは当然かもしれません。
「放送と通信の融合」に乗り出したいというのはその次にきているという印象をもちます。
なぜ制作会社を買収しないのかという問いかけに、なるほどと感じました。

また、技術ばかり先行しても、サービスへの転換がなされなければ意味がないという話から、
利用者(消費者)の視点を忘れてはいけないということを改めて思いおこしました。

7月2日ゼミの感想

【News Clipping】
コンテンツグローバル戦略の記事では文化帝国主義の話が出ましたが、私の主観では実際日本では映画や音楽などによって欧米に良いイメージが出来ていると思います。日々友達と話していても多くの子が「外人(=友達が言うところの欧米人)はかっこいい、かわいい、きれい、オシャレ」といった風に良いイメージを挙げます。しかも、みな無意識にそう思っているところで文化というのはすごい影響力を持っているのだと感じました。
情報通信法の制定提言の記事では「融合」と「連携」の言葉の違いが印象に残っている。融合だと反発を浴びるから連携と言うなど物は言い様だと感じました。建て前と本音といったところでしょうか。実質的にしっかりしていればいいだろうと思います。
iPhoneはみな高いと言っていましたが、そんなに高くはないんじゃないかと思います。ゼミでは私以外ほとんどの人(全員?)がiPodを持っているという時点でiPodの普及はすごいと感じますし、iPhoneだったらインターネットも出来る(=youtube見れる)のでなおさら流行るのではないかと個人的には思います。

【澁川さんのお話】
業者が技術本位で考えがちで消費者側の需要を考えられていないという話で先日課題の本だった「NTT2010年解体」でユーザーを置き去りにする事業者というのを思い出しました。そして、Yahoo!などにある四角い広告の画面?(名称を忘れてしまいました…)を澁川さんをユーザーはただウザい四角があるという風に思っているのではないかとおっしゃってましたが、私はまさにその1人です。いつも意識的に見ません。また、最近ネットでおもしろいと思うのは何かという質問で挙げられたJoost(チャットとTVなどいろいろなものを並行して出来る)はおもしろそうだと思いました。

7月2日ゼミの感想

NC
・情報通信法(仮称)制定
規制の法体系をコンテンツ・伝送インフラ・プラットフォームの縦割りに再編。(従来は、サービスと有線・無線の違いで分けていた)
コンテンツを特殊メディア・一般メディア・公然通信に分類し、規制をかけやすくする傾向に。
ネットワークには規制緩和傾向。
目的は、映像コンテンツの通信への新規参入の促進・新サービスの登場とのこと。
実質的には、政策の見方のシフトであり、直接的に産業構造に大きな影響を与えるものではない。

政策の変更の際に、とりあえず反対し、できるだけ自分たちに優位なものを引き出すのが常套手段だとは知らなかったので、興味深いと思った。

・経産省 コンテンツグローバル戦略について
ハードという日本の技術の優位性を生かせるものとソフトの関係が深いために、日本のゲーム産業が輸出しやすいという点が議論に上った。
逆に、音楽のハードはアメリカのiPodが成功したという点はどう考えればいいのか、興味深い。
コンテンツは文化を媒介に経済的な価値を創出し、波及効果が大きいことから政府も重要視しているが、いまいち有効な戦略を提示できていない様子。この議論からだと、民間の努力の方が効果が大きいようにも見える。

・ドコモ「iPhone」導入意欲
iPhoneがキャリアに全く配慮しない端末の開発をしている点で、産業構造に大きな影響を与えうる黒船だという指摘がされた。
米国では、通信事業者がアップルに通話料の一部を支払うビジネスモデルを求めているとのことで、端末販売の収益と合わせて、アップルにとっては優れたビジネスである。
キャリアにとっては、他のキャリアから顧客を争奪できる以上のメリットが見当たらないように思うが、今後どのような戦略を考えられるのか興味深い。

渋川さんとの議論
テレビは受動的であり、強烈な共通体験である
ケータイは偉大なる暇つぶし
ウェブはユーザーの目的意識が高すぎるので広告が限られる
という対比が興味深かったです。
また、資料の内容が詳細で、各グループの三田祭論文に役立つ情報がありそうでした。
次なるビジネス領域に向けて、調査を十分にしていることが伝わってきました。

7月2日ゼミの感想

News clipping

「ネット・放送 垣根低く、規制は強化」については、影響力という点で、
ホームページにも規制というか、規則を設定したことがとても印象的で
表現が規制されてしまうのではないか、とも思いましたが、
それだけ“個人”の力を注目しているということがわかりました。
テレビ局と楽天・ライブドアの話を聞いて、
シンポジウムで、「ライブドアは、テレビのコンテンツをネットが欲しがっている
ということを明確にした点は評価できる」という話を思い出しました。
それほどまでに、コンテンツが与える影響力というのが高まっているという
ことを実感しました。だから、コンテンツ輸出に関する記事が毎年出てきて、
進んでいないということがこれからの日本経済や日本のコンテンツ制作の
成長を阻害してしまうのでは、ないのかなと思いましたが、
今回の見方のシフトが、実際の政策にいかされていくか、これからの議論
に注目したいと思いました。

iPhoneについては、電池消耗の話を聞いて商売上手だなぁと思った反面、
6万円だすのは・・・と考えてしまいました。
でも、ドコモがiPhoneを出すとしたら、そこで料金プランや3Gの変化が起きると
思うとおもしろいと、思いました。

●澁川さんのお話
三田祭論文を書いていく上で、参考になりました。
ユーザーの目的意識が高すぎる(ウェブ)
偉大なる暇つぶし(モバイル)
ということがこれから考えていけたらな、と思いました。
消費者の中では、メディアは融合しているという点は、
そこまで私自身、使いこなせているか不安になりました。
このような所で、デジタルデバイドは広がっているのかと・・・

7月2日(月) ゼミの感想

NewsClipping
 iPhoneに関しては、自分が取り上げたにもかかわらず、よくわかっていない部分があったので(すみません…)、いろいろな話や意見が聞けてよかったと思います。とくにDoCoMoのビジネス戦略や第3世代携帯との競合に関しては、そうした視点を持っていなかったので、今後はあらゆる角度から物事をとらえていけるよう心がけたいと思います。
 個人的には、かなり高機能なスマートフォン、あるいは大容量な音楽端末としての役割に期待しています。しかし日本での流通にあたっては、携帯電話しか使っていない層(mixiなどもPCでなく携帯で閲覧したり…かなりいるはず)をどうとらえるのかということも考慮する必要があるかもしれません。着うたが注目されているのも、そうした層のニーズが高い、というのも要因のひとつでしょう。端末価格以上に、日本市場になじむかどうかを考慮した上で流通・サービス戦略を立てることが重要なのかな、と思いました。いずれにしても、まだ未知数の分野なので、今後のニュースが楽しみです。
 
 コンテンツ流通に関しては、日本市場ですでに収益を得ているので、海外進出のインセンティブを感じていない、という話が印象的でした。日本の人口が中途半端、という話にも関わっているのかな、とも感じました。また海外戦略(海外市場への進出や、著作権に関わる問題、利益配分など)をそれほど考えていないので、リメイクや海賊版などの問題にもうまく対処できないとも考えられるかもしれません。

ゲスト(澁川修一氏)との対談・議論
 動画配信市場では、YouTubeやアダルト分野でしか成功していないという話は、三田祭論文のテーマとも関わることもあり、印象的でした。それ以外の分野には、それだけコンテンツがない、ビジネスモデル(収益構造)が確立されていない、そもそもユーザーからの需要がない…、などさまざまな動機があると思います。それらを洗い出すとともに、関連づけてみることが重要だと感じました。
 日本の大企業がネットによる事業展開に消極的なところが多い中で、澁川さんはネット市場にも詳しい印象を受けました。もっといろいろな話を伺いたかったと思います。

ゼミの感想

NC
iPhone:
iPhoneについてよくわからなかったので調べてみると、澁川さんがiPhoneを「黒船」と例えていたように、iPhoneは今までの携帯電話の常識を覆す革命的なモバイルだということがわかりました。それを受けて、クリエイティブであるものは、それまでのものの進化ではなく、それまでのものを覆すものだということを以前森さんのコラムで読んだのを思い出しました。今後、この黒船到来の影響で今後の日本の携帯電話市場はどのように変化が訪れると思います。個人的には5・6万で、ある程度何度か充電すると寿命が来てしまうというのを聞くと、まだ買う気にはなれません。澁川さんがご指摘していたNTTがiPhoneでどのように課金していくのかというのも気になります。日本もこれを気にスマートフォンに抵抗なく利用していくようになるかもしれませんね。Wimaxが利用されるに従って新規参入もあるかもしれませんし、今後携帯のスタイルやサービスは大きく変わると思うので楽しみです。
融合法:
融合法についてはまだまだ自分では実態がよくわからないところが多いです。まず、有線・無線の線引きはどうするのかなどもよくわかりませんし、一般メディアの規制を何処まで作るのか、それによって表現の自由は抑圧されるのか等もはっきりしません。どちらにしろ知識不足なので法案に目を通したいと思います。

澁川さんのお話
携帯が「アクティブメディア」なのではないかという意見が多いと思ったのですが、携帯を「暇つぶしメディア」として位置づけたところにある意味納得しつつも、必ずしもそうとは限らないのではないかと感じました。「暇つぶしメディア」という点で「テレビ」と携帯は共通しているのとの指摘もありましたが、どのような映像コンテンツが携帯に合っているのか気になります。
また、放送法が秋に改正されて、独立したコンテンツをワンセグに流せるようにならない方が良いという澁川さんの意見が気になりました。その裏付けをもっともっと話していただきたかったです。今ワンセグ放送に別コンテンツを流すことで、制作費が増し、その採算がとれないという見込みがあるからという意見だったと思うのですが、そのビジネスモデルがなりたたないとしたなら、ワンセグ放送をどのように利用していくのか。電子クーポン・クイズ・ユーザーの双方向通信などの案がでて、なかには実際に使用されているものもあるとおもうのですが、これだけでいいのか・・・という疑問が残ります。

7.2ゼミの感想

・NC

 情報通信法で交渉方法についての話がおもしろかったです。とりあえず否定しておく事でスタートラインを設定する。利益の問題も十分あると思うのですが、そうゆう立場に立たなければならないというか、社会の中での役割分担を感じました。

 楽天とライブドアの話でも、(うまく伝えられないんですが)やる気とかスタンスとかそういった目に見えないけれど、他者に伝わる力も大切だと思いました。

 iPhoneに関しては個人的に欲しいと思っています。なぜアップル社はつっぱしれるといくのか、独創的でいつづけられるのだろうと疑問に思います。社会のしがらみといったらおかしいですが、そうゆうのに他よりも受けている影響が少ないように感じました。日本でiPhoneが展開されるのが楽しみです。




・渋川さん
 
 色々と情報のインプットをしていただいて、三田祭論文にもなにかしらつながる箇所が多かったのです。専門用語が多かったというか、少し難しいなぁとも感じましたが、モバイルの話でケータイが暇つぶしの道具というのにはとても共感しました。モバイル広告については可能性があるのではないかと思っていたので、それが今後どうなるか、もっとつっこんでお話を伺えたらよかったです。



 



7月2日のゼミ

[NewsClipping]
6万円というiPhoneに皆様冷静な対応でしたが、現地の人たち(もちろん一部でしょうが)は、かなり発狂してるみたいです。iPhoneは謎の電波を発信して周囲にいる人たちの側頭葉を刺激するのかもしれないくらいの衝撃的な物体だと聞いています。現地の人のレビューを統合すると、僕は生まれてませんが、1984年のMacの登場のCMを思い出します。伝説的なCMなので、知ってる人は知ってるかも。

つまり「IBMからAppleが解放しますよ~」というCMですね。

そして、今同じようなことが起こっているみたいです。
BoingBoingというサイトはJesusphone: He is Risenというエントリーを掲載していました。「神的携帯:イエス復活」やはり側頭葉にiPhoneの電波が送られたんでしょう。

現地では、携帯をAT&Tに変える人が急増しているとかで、元のキャリア(T-mobileとかNextelとか)に電話すると、必死で止められるという話があるらしく、笑ってしまいます。おそらく「引き止めたらスーパーボーナスを出すよ」というインセンティブを与えられてるんでしょう。


[インタラクティブ領域のお話]
1人だけ笑いのツボがずれてたみたいですが、技術が進化してサービスが出ても、実際に利用されないという点には納得してしまいました。おそらく、一番自分がしたいことは、この例が示していることだと思います。デジタルな技術の進化は、直線的或いは指数関数的に伸びていると思いますが、それを使う人間の方の進化は追いついていない気がします。優れたサービスを伝えていくのが、自分の役目だと感じていますし、そういう事がしたいのかもしれません。

Greeへのアクセスの9割が形態経由というのは、衝撃的でした。言われてみれば、確かに最近のGreeの足跡は携帯経由の人が多かったです。

ゼミの感想(7月2日)

なんか音田君がまたマニアックな(?)かんじの投稿をしていますね。
私は普通です。

【NC】
①アニメで狙う海外市場
・なぜゲーム産業だけで突出しているのかという別の視点から踏み込めたのが面白かった。
・アニメコンテンツのクリエーターだけ上部の利益が還元される仕組みになっていない。この状態をどうするのか。海外市場云々の前に国内の整備をどうするかが問題である。

②i-phone
・個人的に日本の携帯は通話料高すぎる、データ量高すぎる、いまだにnotパケット放題の私としては、この登場を機に日本の業界の価格競争が進むといいなーと思っている。
・でもNTTドコモと連携してやる場合は、そこらへんが不利にならないようにドコモはなにか考えていそうだが。でも下手するとAppleの利益ばかり~になるかもしれませんね。

③通信と放送の融合にレイヤー別「情報通信法」
・この分け方がなぜ新規参入を促すのか、よくわからず。条件は整ったが実際問題競争が進むのかといったら不明
・しかしレイヤー別になったことで、放送側が受け入れやすいとのこと。政策側も今回で何回目の議論でしょう。既得権益VS政策VS国民にとってなにがベストか、のバランスをとるのは至難の業ですね。

【渋川さんのお話】
色々とNC中に指摘を頂き、大変参考になりました。その後の討論でも、ニッチな情報から数あるベンチャーまで多くの事例を示してくださり、久しぶりに現実のビジネス業界の動向がどうなっているかをゼミ中に体験できました。政策に非常にお詳しく、ぜひ今度三田祭論文の際にはお話を伺える機会がありましたら幸いです。本日はありがとうございました。

2007-07-01

電通の資料を読んで

■感想

電通が早い時期からインターネットにインタラクティブな可能性を見出していた点に改めて驚きました。おそらく1997年のインターネットを活用した「インタラクティブ。ソリューションセンター」設立前から既に行動を開始していたのでしょう。その頃のインターネット広告費はどんなに急成長市場といえど60億円程度で、将来性があると判断し、企業全体の指針とするにはあまりに早い時期だと思います。それでも新市場に飛び込み、イニシアチブを取ろうとする企業の姿勢。どういった点で当時評価をしたのか非常に気になりますし、またおそらくこのビジネスモデルに対する敏感さが国際市場でも強い電通のブランドを維持するファクターなのではないでしょうか。

またインタラクティブメディア領域でのグループ企業の欄で気付いたのが、今後成長しそうな、あるいは今話題になっているビジネスモデルについてほとんど電通はサービスサポート企業などを介してもアプローチしているという点でした。「eコマース」「モバイル」「アフィリエイト」「ロングテール向け」などネットビジネスの主要な部分を網羅し、柔軟な対応ができるよう構えている印象を受けました。

■質問したいこと

・博報堂、特にDYメディアパートナーズは電通と同様、インターネット広告を中心とした新しいインタラクティブメディア領域の開発に取り組んでいるが、電通とDYメディアパートナーズとの違いは何なのか?(経営方針、企画過程)

・早期からインターネットの将来性を見出した、その根拠は?