「著作権とは何か~文化と創造のゆくえ」
○感想
「著作権は何のためにあり、何のために守られるのか」
という視点で、多くの具体的な事例を取り上げていたので
わかりやすかったです。
最近のニュースに、音楽業界の著作権使用料が減少した
というものがありましたが、私にとって著作権とは、
“お金が絡むもの”というイメージばかりでした。
なので芸術文化を育むという壮大な実験である、という下りは
とても印象的でした。
ネット上ではYou Tubeなどが問題になっていますが、しかし、
ユーザーの需要があるため、他メディアのコンテンツを
流しているのでしょう。その背景にはコンテンツの
著作権に関するユーザーの問題意識や危機感が、
クリエーターや著作権者に比べると、強くないという点が挙げられます
しかし、この背景は以前からずっと続いてきたことです。
現在、これほどまでに著作権が議論されるのは、特別な人だけでなく
一般の人々までもがデータをネット上で「私的に利用」し、表現している
からだと思います。
文化創造と権利のバランスをとる為には、ユーザーの視点や利便性も
考慮にいれて「著作権は何のためあるのか」を考えていかなければならないと
思いました。
「私的な使用」の限界について、現在のネット上の問題とユーザーの関わり
について考えていきたいです。
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