2007-05-20

「著作権とは何か」感想及び議論したい点(再投稿)

※前回の投稿は、削除しました。

具体例を多用してあり、とてもわかりやすい本だと感じました。ただこの本で全く、あるいはほとんど解説されていない部分もあるようなので、これを読んだからといって分かった気になるのはどうかと思いますが…。

さて、「今後求められる著作権(あるいはコンテンツの製作者サイド)を保護するしくみは何か」というのが、議論したいポイントです。
かつてビデオデッキが登場したとき、アメリカの映画会社などは収入の減少を恐れて裁判を起こした、が、現在ではそれを積極活用して売り上げを伸ばす方向に転換した。そして現在、かつて高額だったCD-RやDVD-Rが値を下げ、多くの人が自分の作品をCD化、DVD化できるようになった一方、海賊版や違法コピーの流通が問題になった、という話が載っていました。
ただ現実には、それらをすべて規制するのはかなり難しいような気がします。
かつて「コピーコントロールCD」というのが流行りました。音楽CDをパソコンで再生したり、ハイドディスクにコピーできなくすることで、違法コピーの流通を防ぐのがねらいだったはずです。
しかし、iPodなどの携帯プレイヤーが普及すると、かえって不便さをもたらすようになり、CDの売り上げが減少した一因とも言われるようになりました。現在では、多くのレコード会社がコピーコントロール(やレーベルゲート)から撤退しています。
この問題は、安易な規制がよい結果をもたらすことはないことを暗示しているような気がします。

そこで今後、どのように製作者を保護すればよいのか、みなさんの意見を聞きたいと思います。
私は、「サービスに差をつける」というのが有効ではないかな、と考えています。
つまり、音楽ファイルそのものはiTunesなどで手に入れることができるため、CDを購入した人のみ特典映像を見られたり、コンサートの招待や音楽番組の観覧などができるようにしたり(レンタル版にはそういったサービスは設けない)といったように、正規版CDを購入するに足りるようなサービスを設ける、ということです。

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