2008-01-11

1/7 ゼミ感想

☆今年の抱負
人に会うこと。あまり接点ない人とも話すこと。
サブ:新作アニメを全部見ること。

☆市場を創る
 担当パートは「他人のお金を管理する人々」でした。
 会社法等を学部ゼミで学んでいる私としては、この章でかかれていることは当たり前だという先入観をもって読んでいきましたが、よくよく考えを突き詰めてみると、市場経済の中にあって株式会社は組織(中央集権的)であるという一見矛盾している事実を考えさせられました。
 どこかで読んだ(聞いた?)ことがありますが、
「市場経済が最高の仕組みなわけではない。ただ今は、市場経済が一番「マシ」な仕組みなだけである。」
 株式会社も今現在では一番マシな仕組みであるというだけなのでしょう。長期的にみれば、将来は市場経済でもなく、株式会社もなくなっているかもしれない。
 主観的な意見ですが、本書はあまりにも市場経済万歳!な雰囲気でかかれているような気がしてひっかかります。

1/7ゼミの感想

○今年の抱負
自分だけを見つめる姿勢をとりたいと考えています。他者と比べて自分の強みや弱みを発見するのも重要ですが、それ以上に今は自分の問題意識を深めていくことを大事にしたいです。ゼミでも言ったとおり、ある程度完成しそうな考え方でも「本当にそれでいいのか」、構築した論理が根底から崩れてもいいくらいの気持ちで物事に取り組んでいきたいです。飾らない自分がステキだと思います(笑)

○「市場を創る」について
今週のパートを読んでいると、中小企業というのは本当に難しい立場にいるのだなと思いました。
第13章で企業は取引のために①市場の活用と②集権的コントロールという2つの選択肢があるとありましたが、それはあくまで大企業にとっての選択肢です。中小企業は設備投資の資本を持っていないため、企業外取引がメインとなり、その取引相手はやはり大企業。大きな権力と資本を持っている側が必然的に取引でもイニシアティブを持てるので、中小企業は取引に強い発言権を持てない。よって中小企業は剰余価値を大企業側に掠め取られていってしまうのではないでしょうか。資本主義では基本的に独占vs非独占の関係が発生し、中小企業側が駆逐されていくような印象を受けます。(軽くマルクス入ってます)
また第11章での汚職や談合でも、基本的には大企業に機会が増えるようなシステムだなと思います。特に官僚が個人的利益を高めるなら、資本の小さい中小企業よりも大企業の方がメリットが期待できます。そうなると行政との関係においても中小企業が弱い立場に置かれてしまう気がします。
ただその資本主義の中で必要となるイノベーションは基本的に中小企業のアントレプレナー精神から起きるケースが多いと思います。特に製薬市場などではベンチャーが開発した新薬を大企業が買い取り、商品化することがよくあると聞きました。イノベーションを期待されながらも、資本主義では中小企業を軽視する傾向が強いという両者の間には大きな矛盾が存在しているように思えます。インターネットよるCommunication CostとTransportation Costの低価格化は中小企業にとって魅力的であり、この矛盾を解消する足がかりとなればよいのですが。

2008年、金ゼミスタート

2008年一発目となる1月7日の金ゼミは、ゼミ生の「今年の抱負」でスタートした。
就職活動を控えた緊張感ある3年生、
主体となる年として意欲に燃えている2年生。
しっかり前を向いた答えの数々に「さすが!」と思う反面、なんとなく少し寂しさのようなものを感じたのは私だけだろうか。
「自らのより具体的で明確な目標を掲げ、
       その実現に向けて着々と準備を重ねる」
…その賢明さを頭では理解しつつも、どこかで
「無駄なことだって、あってもいいじゃないか」と思うのだった。(私自身が天真爛漫で奔放な面を脱しきれない子どもだからかもしれないけれど。)

~市場を創る~
特に情報の力の大きさ、価値を感じる第13章が印象的だった。
市場での取引においても、意図的に市場を封じて行なわれる企業内取引においても、それそぞれにおける関係者が自らの利害を考えた際には、正しい情報をいかに低いコストで得られるかが鍵となるのである。そして情報が価値をもつほど重要となるのが、情報を提供する仲介者の存在である。
私たちのレベルに話を落とすと、インターネットの力やそこに集うユーザーの集合知により、いまや私たちが物を買ったり、簡単な株取引をするくらいのレベルで必要な情報はずっと容易に得られるようになっている。このことを踏まえると、将来的に情報の仲介者の役は低下するのではないかといった考え方もできるが、一方で私は、そういう時代だからこそ「信頼できる情報」を提供できるプロの仲介人の存在が重んじられるようになるのではないかと考える。

ゼミの感想

*今年の抱負*
2008年の抱負ひとつ取っても、一人一人個性のある、自分らしい抱負だったなと思います。就職活動を控え、3年生の抱負に緊迫感を感じました。
ちなみに私の目標は、「自分に余裕がないときでも、相手の気持ちになって考えられるようになること」です。

*市場をつくる*
特に印象に残っているのは「排出権取引」の部分です。最近新聞を賑わせている話題で、クリーン開発メカニズムについて今日も取り上げられていました。普段何気なく読んでいる記事の中に、「市場」のメカニズムが導入されていることに驚きました。授業を聞いて、排出権取引について分かったつもりでいましたが、いざ自分で説明しようとすると難しく、人に説明することは自分の理解を深める手段にとても有効だと思いました。また、他のゼミ生がいろんな例を持ち出して、説明しようと試行錯誤している姿はとても参考になりました。「太った人と痩せた人」や「テストの科目数」など、とてもオリジナリティがあってクリエイティブだなと感じました。

2008-01-10

ゼミの感想

今年の抱負は、またまたみんなの性格が出ていてとても面白かったです。3年生は就職活動に関する話が多かったですが、先生のおっしゃったようにその先を見据えて目標を立て、行動することが大切なんだと改めて感じました。

今回第11章「公衆に対する陰謀」を担当させていただきました。
11章ではおもに賄賂と談合という2つの汚職に関する話が出てきましたが、
「市場の設計は汚職のような違法な活動についてさえも重要となる。」という点が興味深いなと思いました。マイナスの部分は普通はなくそうなくそうとするのに、同じ汚職でもロシアとインドネシアのような、失敗した汚職と成功した汚職に分けて考えるなんて、意外でした。

感想

2008年の目標

一言でいえば「人に伝えられる人間になること」を挙げました
特に「今年の」というわけではないですが・・・
しばらく前から、常に私の目標です。
自分の話す言葉に関して
意識無能→意識有能→無意識有能
にしていきたいと思います

それと
みんなの今年の目標を聞いて、みんな良い目標を掲げてるなと感じました
心の片隅に置いておこうと思います

市場を創る

今回は14章の担当をしました。
反省を言えば(きりがないですが)
自分でちゃんと理解していないことばをプレゼンで使ってしまったこと
”分かったつもり”では人にわかりやすく説明するのは無理ですね

内容に関して言うと、
私は、この本は一貫して「状況に合わせてバランスをとること」を
市場に関連する様々な側面や例を挙げて言っているのはと考えました
また15以降は読んでいないですが、再来週が楽しみです。

1月7日ゼミの感想

  • 2008年の目標

私の2008年の目標は「時間やタスクに追われない。自ら攻める」です。
学生生活最後を迎える年ですし、後悔の念を残さず過ごすためには、つまるところ攻めの姿勢が大事であると感じています。
これを実現するためには、「自分の能力を正確に知り」「広い視野を持って」「先を見る」という3点が重要であると考えています。
実現するために尽力していきます。

  • 市場を創る(第11章~第14章)

最も印象に残ったのは、排出権取引の議論です。
目に見えないモノを机上でビジネスとして成立させる排出権取引には、かねてから興味を持っていましたが、分かりやすい例を考え、議論することによってまた一歩、このissueに対して興味を増しました。
市場を創ることによってによって、環境問題をビジネスへと変容させていく視点は、今後自分も持ち合わせられるように努力していきたいと考えるポイントでした。
皆の挙げた例、非常に面白かったです。

1月7日(月) ゼミの感想

2008年度の抱負(目標)

  • 新しい環境へ積極的に向かって行く年にする。
  • 視野を広げる。
  • オンとオフの切り替えをしっかりする。みんなといる時間とひとりでいる時間、それぞれを充実したものとする
 去年はメディアコムに居場所をつくること(周囲についていくこと)に気を取られがちであった。それはある程度うまくいったとは思うものの、今いる環境に満足するばかりでは視野が狭くなってしまう。
 だからこそ、今いる場所を大事にしながらも、できる限りいろんな所へ向かってみたい。もちろんどこにいても、精一杯のちからを出し切りたい。その中で刺激を得たり、自分の「壁」を超える気持ちでいたい。今動かなければ、2度とチャンスは訪れない。それぐらいのつもりでいたい。そう考えている。

P.S. どうでもいいことですが、「」という表現が出てきて、こんな感じのことを2年前の入所作文に書いたら確実に落ちていただろうな、とふと感じてしまいました。

「市場を創る(第11章~第14章)」輪読
 談合や、市場と政府の関係に関するトピックが特に印象的だった。
 とりわけ現在は格差社会ということで、市場を重視した政策への批判が行われがちである。しかし数年前には、特殊法人が税金を使って意味もなく公共施設をつくったり、需要の見込めない道路や空港をつくっていたことが問題視されていた。
 利害関係がある以上、自分の立場に応じた意見に偏りがちな側面がある(例えば経営者は市場政策を重視することを求め、比較的貧しい層は福祉の充実を最優先とする)。こうした中で、市場と政府介入のバランスをいかに取っていくかということを考えること、そしてそれには、自分の置かれた立場を超えて冷静に考えること、他者の立場に立とうとすることが重要なのではないかと思った。

最後に
 来週は今年度最後のゼミ。試験期間などで忙しいとはいえ、今まで以上にしっかりとした準備を行い、悔いのないものとしたい。

ゼミの感想

「市場を創る」

排出権取引によって、企業にインセンティブを与え、
環境問題を解決する試みはこれからも有効だと思いました。
「持続可能である」ということが重要だと思います。

また、有限会社というスタイルがいまではとても一般的ですが、
最初は疑問の声もあったと聞き、驚きました。
有限責任というのが、投資家の保護につながるのですね。

今回は、日本の談合が例に取り上げられており、
リアルに読むことができました。
談合のところでは、まずプレイヤーは誰か、
そして利益を得るのは誰なのか、
というのをはっきりさせるというのが、
論理的に考える上で重要なのだと思いました。

市場を創る(11章~14章)

市場を創るの第11章で出て来たインドネシアとロシアの汚職の比較について。
両者の比較対象させながら、日本の場合について考えていました。日本も高度経済成長期は欧米諸国を追い越せ追い抜け(だっけ?)というスローガンから、官が民間企業に介入するのはごく当たり前だったし、そこには「汚職」がある程度の正当性を持っていましたよね。金ゼミでは何故汚職があったのにも関わらず、インドネシアは経済成長に成功し、ロシアは失敗したのかという答えを配当を得る「確実性」と「不確実性」が異なるからという理由で終わり、この答えにはある程度納得できます。ただ、「確実性」と「不確実性」だけでこの両者の成功失敗をかたづけるのは本当に大雑把であると思いました。ロシアにはロシアなりの、インドネシアにはインドネシアなりの政治背景・社会背景が存在する訳なので、もう少し議論を深めれたらもっと市場と政治の関係が明確になったのになと感じていました。今の時代だからこの本がかなり評価されているように、時代背景と事象はいつも呼応しています。市場が成功し、経済が発展したのは確かに配当の「確実性」が確立されていたからですが、それが何故されたのかというところまで落とし込めたらいいなと思っています。自分自身もあまり知識がない分野なので、しっかりとした発言ができませんでしたがこれを機会にもっと歴史的社会的政治的背景に事象(ここでは市場の成功と失敗)を位置づけれるようになったらいいなと感じています。総じて思ったのは、先生が今回のゼミの冒頭でお話されたように、クリエイティブ産業だけではなく、他の様々な知識を積極的に取り組む必要性がクリエイティブ産業を追えば追うほど必要になるのだということです。

最後に新年の抱負ですが、
1.ガチでもっともっと勉強する!(上で書いたように様々な分野も!)
2.与えられる人になる!!(感謝の気持ちと思いやりの心を忘れない!)
3.世界一のゼミにする!(頑張ります!!盛り上げて以降ね!)

今年もよろしくお願いします!^^

2008-01-09

ゼミの感想

 年が明けて初めてのゼミということで、みんなの一年の抱負を聞いて、自分の思いを口にだしてみるとおもしろいな、と思いました。

 『市場を創る』では、第11章で各プレイヤーの利害関係を考えること、第12章では効率か分配か、強者か弱者か、結果の平等か機会の平等かで、市場経済と計画経済を見つめたのが印象的でした。
 排出権取引については、みんなの例に個性が現れていると感じました。以前から排出権取引がビジネスになることは政経の授業などで学んできていましたが、これが市場に任せてしまったための失敗であると認識することはなかったので、以前からしっている議題でも新鮮に感じました。

ゼミの感想

市場を創る11章~14章

今回は汚職にはじまり、国家の市場・経済での役割がとても
クローズアップされていたように感じました。
また市場システムの設計でのポイントの中でも「情報」について
考えさせられる点が多かったように感じます。

11章:談合における利害関係者の中で、損をする新規参入企業、
一般国民はやはり情報が与えられていないという点がとても大きく、
莫大な税金が無駄にされているのでは、政府の失敗ではないか
と思えるほどでした。政府による政策やルールは、市場の失敗を
うまないように設定されるべきであるのに、共謀しているのでは
一般国民に情報が与えられることは難しいままではないでしょうか。
政府の関与の程度、バランスはとても難しいのだと感じました。
また日本が談合の例としてここまで取り上げられていることに、
すこし恥ずかしいです。
12章:理解するのが難しかったですが、金山さんのプレゼンがとても
わかりやすく、とくにピラミッドで計画・市場・地下経済を説明した所が
印象に残っています。市場経済における分配の難しさを感じました。
いろんな考え方がある中で、まだ答えはないだろうしそれぞれの価値観
にまで踏み込んでいったら、どこで決着をつけるべきなのか?
わからないです。「政府の関与が市場をうまく機能させるには必要」
でも、情報が現場に蓄積されているという現状があると強調されていた
ので、ルールをつくるような上層部に情報が集まっていなければ、
と思いました

ゼミの感想


★ゼミの中で気になった事柄★

①「民主主義がなくても市場経済がある」
 社会主義、民主主義などに関係なく、市場というものは、需要と供給の最も効率的な情報媒体
だと思った。
 ただし、市場には、不公平な「分配」が生じる可能性があることもあり、アインシュタインさえも、計画経済に希望を見いだそうとしたことには驚いた

②「政府の関与度(計画経済〜地下経済)」
 金山さんのプレゼンシートの、ダイアグラムがとても良かったと思う。なかなか難しかった章を奇麗にまとめていて驚いた

③「所有と経営の分離」
 株式会社について深く考察したことがなかったので、仕組みが分かって良かった。また、企業の企業内取引と企業外取引についての考察も面白い。取引費用が少なくなった現在、企業のかたちも変わってきてることが、クリエイティブ産業でも言える

④「市場ベース→利潤ベース」
 外部性であるものを、トップダウン形式に新しい市場(取引)を作り出すことにより
外部性さえも、取引物になることは面白いとおもった。
 トップダウン形式で、規制や法律を定め、「新しい市場」を創ることにより、各企業が新しい取引で利潤を求めたり、インセンティブが生まれることはとても興味深い。二酸化炭素排出量だけではなく、違うことにも適用できないかと、今も考えている

 総じて、深い議論の場だったと思う

2008-01-08

ゼミの感想(市場を創る)

各章ごとの感想を書きたいと思います。
11章ではロシアとインドネシアには賄賂の横行という存在が両者あるのにもかかわらず、ロシアは市場が衰退し、インドネシアは投資を受ける事が出来、市場が成長する事が出来た違いが「誰が(その賄賂)をとるのかがわかっていること」だというのは納得が出来る事でした。
12章では、政府の関与の中身によって分けられる計画経済、市場経済、地下経済がありました。その中で、市場経済の意志決定の分散というところで、「見えざる手」の信仰があるが、分権化というのは中央集権の意志決定によるものだというのは確かにと感心しました。
13章では、株式会社の話のところで、株式会社というのはそもそも「より多くの投資家」から「お金を調達する」ためで、「有限責任」という「リスクヘッジ」があるため人々が投資を行うという事がわかりました。私はこれまで自分の頭の中に株式会社の固まったイメージをもっていなかったので、以前よりクリアになり、とてもよかったです。
14章では、排出許容量導入の部分が印象的です。排出量を小さなコストで抑える事が出来る企業が量を抑える事が出来ない企業にその排出量を売り渡し、金銭などの利益を得るというだと理解しました。

ゼミの感想(市場を創る)

 市場を創る 11章から14章


 一番興味深かったのは排出権取引。中学生の時から、これからは環境ビジネスだ!と思ってました。(笑)
みんながやりたがらなくて問題になっていることも市場ベースに設定すれば解決できるのだとわかりました。
経済と環境って相反するものだと思います。経済を優先すれば環境は悪くなるし、環境を優先すれば経済は悪くなる。これはそもそも経済が大量生産大量消費で成り立っているからですね。
 某国の大統領は経済を優先した政策ををし、世界から反感を買っていましたが、政治家にとって経済を優先するのは当たり前だと思います。なぜなら、経済の痛みは即時性がありますが、環境の痛みはジワジワとくるために気がつかないからです。経済をうまく成長させて、環境を保護する。これはある意味パラドックス的なものだと思います。でも今、これが求められている。だからこれからは環境ビジネスだ!と思います。
 国単位での排出量削減は京都議定書などで前から耳にしていたのですが、企業同士が排出量取引をしていることは最近知りました。
国全体で何%かの二酸化炭素削減が世界の会議で決まる。各国が自国の各企業に削減量を命じる。各企業はこの削減量を取引しあう。この取引も、日本国内だけではなく海外の企業とやり合うことになると、さらに複雑になるでしょう。お金のある企業は削減ノルマを売買で達成するが、国としての削減ノルマは達成できない。これでも世界規模としては削減できるからいいのでしょうか。
 ただ排出量を削減するのではなく、排出した分だけ木を植えるというのもあるでしょう。植える木も、海外の企業に頼んでしまうことも可能だと思います。植林取引市場も熱くなってくるのではないでしょうか。
この分野は個人的に勉強したいと思います。