2008-03-27

気になった記事③


三洋の携帯事業獲得を争ったソニーとシャープ「国内縮小」戦略 (ダイアモンド)
 URL: http://diamond.jp/series/inside/03_29_004/
 
 概要:ソニーがNTTドコモ向け携帯電話端末の生産・開発の中止を検討していることが表面化した。ソニーはスウェーデンのエリクソンとの合弁会社を通じて、「ソニー・エリクソン」ブランドで、世界で携帯端末を販売している。国内では、ドコモとKDDI向けに供給しているが、今夏以降はKDDIに特化、ドコモ向けには端末を他社からOEM調達する。ソニーは「国内縮小・海外強化」の路線を鮮明にしてきた。2007年の携帯電話の世界市場は11億4400万台。うち、日本市場は5150万台で、構成比はわずか5%にすぎない。長らく、10社以上のメーカーがひしめく乱戦が続いていた携帯電話の国内市場では、三洋や三菱電機が撤退を表明した。ソニーやシャープのように、グローバルな携帯事業への投資余力がないメーカーの再編淘汰が進むのは必至である。

 感想:「パラダイス鎖国」でも取り上げられていた、日本の携帯事業である。やはり、国内市場は飽和状態だと言えるだろう。このような状態になった要因は、パラダイス鎖国で言われていた点も挙げられるが、もう一つ言える点として、通信キャリアが独占的な免許事業を盾に販売インセンティブを徹底し、販売網まで独占していたことが挙げられるだろう。つまり、メーカーブランドが育たない環境を徹底的に構築してしまったのである。こうした体制の中で、端末メーカーは通信キャリアの要求に否応なしに従う形で、キャリアブランドの端末を開発することに専念してゆくことになってしまった。そのような構造がなければ、端末メーカーが海外展開しやすい状況があったと思う。


②ミスチルらの楽曲の演奏・合唱、ユーチューブに使用許可 (朝日)
 
 URL:  http://www.asahi.com/digital/internet/TKY200803270228.html?ref=goo

 概要:ミスター・チルドレンやスピッツら人気バンドの楽曲の著作権を管理するジャパン・ライツ・クリアランス社(JRC)は27日、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」を傘下に持つグーグル社と、同サイトでの楽曲使用を認める包括許諾契約を結んだ。同サイトでの楽曲使用をめぐる大型の許諾契約は国内では初めて。同サイトでは著作権者の許諾を得ていない違法な映像・音楽の利用が問題になってきたが、映像に付く音楽については合法利用への道が開ける可能性が出てきた。

   感想:や最初、ミスチルの音楽をYouTubeにアップすることが合法になるのかと思い込んでしまったが、ミスチルの楽曲を演奏した動画をアップすることが合法になるということらしい。僕は賛成である。著作権については、沢山議論されているが、法による規制では制御できないと思う。法ではなく、もっとビジネス的な手法で解決(動画サイト、著作権者、ユーザーにとってwinなモデル)していくほうが現実的だし、コンテンツにとっても良い影響があると思った。