NC:日テレ、リクルート提携、100億円相互出資、番組に「情報」活用
[出典]2007/11/07 , 日本経済新聞 朝刊, 11ページ
[概要]
日本テレビ放送網とリクルートは、情報サービスを組み合わせた新サービスを共同で開発する。資本提携を機に、日テレグループの媒体力や制作力、リクルートの就職や旅行、グルメなど多岐にわたる情報収集力を生かした新サービスの開発に両社で着手する。日テレは放送外収入を伸ばし、リクルートはテレビを利用して自社コンテンツの収益機会を広げる狙いである。サービスごとにテレビ、パソコン、携帯電話を自在に組み合わせることで利便性の高いサービスをめざす。
民放各社は広告収入に依存する従来の放送サービス以外のビジネスモデルの確立が課題になっている。
[感想]
メディアの垣根を越えたサービス展開は、ますます注目されるだろう。
今回のサービス開発も、単発の企画ではなく「資本提携」という形をとっていることからも、放送局のやる気が感じられる。放送局の中でインターネット事業部はまだまだ小さく、「とりあえず、やってみよう」という動機で様々な取り組みがなされているが、今後は上記ニュースのように、そこでどういったビジネスモデルを確立できるかを考える必要がある。
放送局のコネクション力とコンテンツ保有力を上手に活かせば、実際に収益を出せるユニークなサービスが沢山考えられるのではないか。
そしてそれはきっと、ユーザー兼視聴者にとって、今までの便利さに面白さや楽しみの加えられたものになるに違いない。
[議論したい点]
・メディアの連携が進む中、最も優位なのはどの立場か?
・コンテンツ保有者が関わることでの新しい広告の形は?