コラムを読んで
・静かに変貌する世界―MSのYahoo買収騒動…
・新TVポータル「アクトビラ」で消費者を満足させることができるのか
・Windows Vistaの挑戦
の3つの記事において、ビジネス領域の変更・創造が重要であるという点が共通していると感じました。
『ネットやIT領域での競争は、常にジャンルやカテゴリの新たな線引きを伴っている。』という主張は、確かに納得できます。
しかし、実際に新しい土俵をどのように定義したらいいかは、難しい問題です。リスクを覚悟で、どんどん動くしかない、ということなのでしょうか。
一度優位に立った企業ほど、イノベーターのジレンマに陥りやすいことは知られています。マイクロソフトやヤフーの優位性が低下し、ソニーがゲームで苦労していることは、指摘されている通りです。新たな市場のリーダーという位置づけからは、新しいものは生まれないということが、普遍的に当てはまるのでしょうか。
たとえば、wiiとPS3はどちらもゲームの新しい領域を開拓しようとした製品だと思われますが、消費者(市場)の受け止め方が異なりました。このような違いは、それを出した時期や値段によって、影響されたのでしょうか。それとも、適切なコンセプトを探しあてられたかどうかが重要なのでしょうか。
全体を通して、新しい技術がどんどん生まれてくる不透明な時代に、求められる製品をつくりつづけることがいかに難しいかを考えさせられる記事が多かったように感じました。
・日本のSNS利用はもう限界なのか
の記事も面白かったです。
プロファイルの複数所持は、私も必要な機能だと思います。
SNSの本質は、人と人の関係を可視化し、促進することで、人が集まる場所をつくることなのではないかと考えます。
森さんは、SNSに集う人の目的が、米韓では情報発信的側面が強く、日本では「つながる」側面が強いこと、SNSの加入者数が普及上限に達しつつあるとも指摘しています。
そこで、議論したい点は、
①具体的な領域の変化にどう対応し、新しい土俵を創造していく方法とは、どのようなものか(experience design?)
②新しい領域を開拓する製品の勝負の分かれ目には原因があるのか、偶然の産物か(あるとすれば、それは何なのか。タイミングか市場調査かetc)
③今後SNSがどうなっていけるのか
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