5月14日のゼミ課題
大企業のウェブはなぜつまらないかを読んで
<感想>
まず全体を通して、これまでに自分が読んだ本(ウェブや経営関連書など)の中ですでに知っていたものが多かったが、改めて今の企業のウェブの現状を頭の中で整理することができてよかった。まえがきにもあるようにウェブの本ではなく大企業の経営の視点から書かれていたので、興味を持って読むことができた。それでは以下に気になった内容を挙げていきたいと思う。
この本によると、大企業がウェブ戦略を取り入れるには長期的視野が必要であり、現在の部門別に分かれた組織構造では上手く機能しない(この本ではHPが例に挙がっていた)。その上、ネットを軽視している、理解が乏しい。これに関しての意見は、組織間協調をしなければならないというのは最近よく言われていることであり、確かにそうすべきであるとは思う。ただ、ネットをまだ軽視している、理解に乏しい大企業が多いということには、保守的以外にも何か理由があると考えられる。短期的な収益を考えると、ネット広告よりもまだテレビCMの方が強いなど。(最近のCMはメディアミックスが流行ですが。)また、ブログについての言及では顧客側にチカラがシフトしたとある。これも最近よく言われている。特にここで気になったのはビジネスブログの先行例のところの「リコー」である。この本によると、リコーのGRシリーズは「マス広告をほとんどせずに売上目標をクリアしている」とあり、さもネット(ブログ)の効果が大きいように書かれている。が本当にネットの効果が大きかったのだろうか。リコーのGRに関して言えば、ここで取り上げたのは明らかに間違いである。リコーのGRは、カメラを少しでも知っている人なら、「性能が抜群に良いこと」「森山大道をはじめプロのカメラマンが使用していること」は周知の事実なのである。要するにネットなど使わずとも、ブランド力は抜群なのである。最後に、この本で残念だった点は、現状分析を詳しくしているが、これからのビジョンが推測の域を出なかったことです。(誰にも予測はできないのでしょうが・・・)
<議論したい点>
・企業が自社メディアを持つにはどうすればいいのか?
・ブログやSNSがビジネスに本当に使えるのか?
PS.大企業かどうかわからないですが、CrispinPorter+Boguskyのバーガーキングのウェブサイトは面白かった。確か去年あたりカンヌで金賞もらってるはず。カンヌのサイバーは最近できた部門だけど、結構新しい表現をやってて面白い!実際、面白い広告作ろうと思ったら、企業の上の人が寛容じゃないとできないし、日本も新しい表現に寛容な社長がいる企業が出てこないと、同じようなHPばっかりになっちゃいそう・・・。
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