『著作権とは何か』に関して
<感想>
『著作権とは何か』に関してを読む前に、著作権法を読んでみた。
総則で、著作権法の「目的」がしっかり書いてあることに驚愕した。この目的の記述が昨今の、著作権を死後50年から70年へという、著作権延長議論を入り組んだものにしているのでは無いだろうか?「文化の発展に寄与する」為に、50年から70年にすることの根拠は一体何であろうか?
そんなことを考えながら読んでみた。
本の中身は、先行事例を検討しながら進んで行った点から、著作権の難しさと面白さを感じた。ついでなので、土日で判旨も読んでみようかと思う。スイカの例にしても、音楽の例にも言えると思うが、判断がとても難しいと感じる範囲である。
そもそも、パロディーはどこまで許されるのだろうか?
一昨年、avexが某キャラクターをインスパイアーして「のまねこ」というキャラクターをつくり、商用利用したことで、問題になったことがある。avexともあろう大企業の法務部でさえも、あの作品を合法と感じている所からも、この分野の難しさを感じている。
本書で期待していた、著作権の延長論に関しては、少ししか書かれていなかったので、こちらはゼミの時間に検討したい点である。
<議論のポイント>
水曜日の文化庁での「文化審議会著作権分科会過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」での議論なども聞かせていただければと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿