5月14日「大企業のウェブは何故つまらないのか」
【感想】
解説や箇条書きなどが多く、とても読みやすい本でした。
この本の面白い点は、日本企業の旧体制がネットという新しいものを前にして明確になったことを説明し、対策を提示しているところだと思います。
金先生が先週お話していた、マーケティングの中心は「個人」になる世の中で、企業がどのように「個人」である顧客を取り組んでいくか。その上でのWeb進出の重要性と先行事例が記してあり、とても参考になりました。
なるよくある個人向けのHow toの本や、「Webの○○は今後どうなるか?」などの類いが流出している中で、旧体制の企業を問題を取り上げ、企業がどうすればいいかという道しるべを記した本はなかなかないと思います。
日本企業の旧体制は激変するWeb社会を前にして、よく問題に取り上げられますよね。でも、その問題を具体的にどうするかという本は少ないのではないかと思います。その旧体制を変化させる為に、コンサルタントや大手企業向けのビジネスをする人という狭い対象をターゲットにしたことが画期的だとも感じました。
この本で特に印象的だったワードは、
- "Strategy of Active Weiting"
- 「普及率16%の論理」
- Top down × Bottom Up
ですね。3つとも、自分には新しい考え、論理で面白かったです。
【議論したい点】
顧客とリアルタイムにコミュニケーションしていく媒体として、この本では基本的にパソコンでのインターネットアクセスが扱われている。しかし、主婦や高齢者、障害者などはパソコンというよりは携帯電話を利用してインターネットにアクセスしているのが現状だ。また、携帯電話は画面が小さく、パソコンとは異なるWebサイトの構成が必要であると考えられる。
- 携帯インターネットを通じた新しいマーケティングは、パソコンを通じたマーケティングとどのような違い、共通点があると考えられるか。
- リアルタイムの双方向性(携帯インターネット)を活用した企業のマーケティングはどのようなものになるか。
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