著作権とは何かー文化と創造の行方ー
★感想★
まず、正直に言うと私は著作権に対してあまり(というより、ほとんど)知識もないし、興味もあまりありませんでした。とっつきにくい分野だと思っていたからです。著者の福井さんは最後に、入門書といささか不十分な内容の本…と書かれていましたが、私はとても入りやすい入門書でした。
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昨年の金ゼミでもよく先生がおっしゃっていた「包丁と拳銃」の話がやはり私の気になるトピックです。Youtubeは包丁でしょうか拳銃でしょうか?
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私が人生の中で著作件を初めて意識したのは、高校生時のことでした。当時高校生の間で絶大な人気の女性イラストレーター“カナヘイ”の作品がきっかけでした。彼女の作品はアンパンマンなどのキャラクターのパロディ作品が大人気でしたが、彼女は自身の高校卒業とともに、「著作権侵害の可能性があるから」という理由から創作をやめてしまいました。
この本の中で「新しい作品と言うのは、多かれ少なかれ古い作品を創造の源泉としてその上に成り立つものだ」という一節があります。私たちが何かを創造するにあたって、私たちは自身が生きてきた文化や芸術<作品>に触れることで得てきた感覚をそこに表していると思います。20歳まで生きてきて、なんの作品にも影響を受けてない人なんていないはずです。パロディも作品の一つとして認められるべきなのでは、と思いました。著作権の存在理由の一つである、芸術文化活動の振興を妨げてはいなく、逆に新しい芸術の分野を作っのではないかと思っています。しかし、そもそも「創造」とは何なのでしょうか…
現在の著作権に関する法の見識は一定でありません。著作権というものの性質上仕方ないと思います。しかし、本当に著作権は芸術文化活動を振興する役割を担っているでしょうか。
★論点★
・地上デジタル放送のコピー・ワンスはどう考えるか。これは私的な利用を制限していないか?
(コピー・ワンス : コンテンツを1回だけコピーできる仕組みのこと。2004年4月からBS/地上デジタル放送ですべての番組に適用されている。)
・著作権の延長は芸術文化を細らせているか?
・そもそも創造とはなんなのか?
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