大企業のウェブはなぜつまらないのかを読んで。
大企業のウェブはなぜつまらないのか
■感想
構成として、1章~4章は社会のネット化の概要を説明し、5章~6章でそれに伴う大企業の事例を紹介している。そして筆者の良いたいことは、7章~8章に記されている。この本を買う多くの人はおそらく「自社のウェブをどうすれば面白くできるのか?」を期待して購入すると思うが(少なくとも私もそうでした。)、実際はネット化で成功させる為の組織論が中心に書かれている。
感想としては、実際に大企業の抱える構造的な問題がどうなっているのかはよく分からないが、経営課題(人口とか成長とか顧客ニーズとか)を克服するために、マクロ的な視点でネット化にシフトしていかなければならないという点には、納得できる。もちろん、ブログやSNSといったテクニック的な部分での活用も重要だが、それよりも大企業らしいスタンスで改革していけば、よいと感じる本でした。
ところで、Time誌のPerson of the yearで2006年は「You.」だったということが最後に書かれていましたが(昨年のゼミでも議論済み)、実際どれくらいの人が、「個の時代」になったと感じているんでしょうね?個人的にはまだまだ「みんなと同じじゃないと嫌だ」と考えている人が多そう(少なくとも日本では)なので。。。
■議論
上記に絡んで
総務省の予測では、2007年3月末で、ブログの利用者が782万人、SNSは1042万人に達すると2006年4月の段階で予測しています。この数字が1億とかになるのはまだ時間がかかると思いまし、実際よくよまれるアルファブログも一部だと思います。ブログやSNSの可能性を大企業はどれくらい感じているのか、それに加え、自分たちはどう考えているのかを議論できたらよいのでは?と思っています。
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