大企業のウェブ~を読んで
大企業のウェブはなぜつまらないのか
*感想
私が企業のウェブを見るのはどんなときかまず考えてみました。最近見た企業のウェブは何かと思い出してみました。採用情報とは別に見たウェブといえば、少し前ですが、NTTドコモのホームページでした。気になる携帯の新機種があったわけでも、気になる機能があったわけではありません。NTTドコモのキャラクター、ドコモダケの彼氏を募集していて、4匹の中からふさわしいキノコに投票できるものでした。「たった」1票でありながら、それでも参加しようと思ったのは、気軽にできるというところが大きいと思います。自分の経験からたどっても、インターネットの「双方向性」を生かした、「消費者参加型」のウェブは「たった」1票を「されど」1票の気持ちにさせると思いました。自分も「参加」しているという気持ちが企業をより身近に感じさせると思います。
この本を読んで気になったのは、「協調」や「協働」、「協力」、「連携」、「共通」、「共有」、「融合」、というような、2つ以上のものが力を合わせるというような意味合いの単語が多いことです。特に多いのは「協調」です。クロスメディアにしろ、ルースカプリングにしろ、顧客へのアプローチにしろ、1つのメディアで、または1つの組織、1つの接点で何かをしようとしても、効率が悪いということなのだと思いました。
*議論したい点
・知らない人からのクチコミ(自社ウェブ、ブログなど)より知っている人からのクチコミ(SNSなど)の方が信頼性が高く、効果もあるように思えるが、SNSとの「協調」の位置づけは自社ウェブより低いのか?
・本文中に、「社員が協調する」とある。終身雇用、年功序列制度から段々と能力給になり、個人の力が重視され、originalityやcreativityが求められる中で、「協調」することの是非。また「社員が協調する」ということはどういうことなのか。
0 件のコメント:
コメントを投稿