大企業のウェブはなぜつまらないのか
感想
筆者がこの本で言いたかったことは「大企業の顧客・市場に向けたネット化」についてだった。そのことについて現代なされていること、これからどうすべきか、を多くの具体例を用いて書いてあった。すなわち、「大企業の顧客・市場に向けたネット化」を骨として、対策・展望等を肉付けしただけの本に思われた。
具体例を多用し、面白かったのだが一番印象に残ったのは「不確実で先が読みにくいため企業のネット化は実験物理学的である」という点だ。この点は何しも企業だけには当てはまらない。個人にも当てはまるはずだ。先日、ニッポン・サバイバルという本を読んだのだが、その副タイトルも「不確実な時代を生き抜く10のヒント」であった。世の中が不確実であるから大まかな長期的ビジョンをもち、目の前のことは実験物理学的にトライしていくのである。個人の面で考えると、多くの人は現状維持を好む。(そっちのほうが楽だから)これは保守的だ。一方、現状をよりよくするため改善しようとする革新派もいる。
というように個人でも企業も同じ面があるはずだ。よって日本ではまだ保守的な人が多いだけで、いずれは大企業のネット化も急速に広まると思う。ウェブ進化論あったように、「革命的変化には、タービュランスを経験するのである。そのあと、10年・20年して革命的変化は成功するのである。」
議論したい点
革命的変化における実験物理学は、大企業のネット化だけではなく個人にも当てはまるのではないか。
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