著作権とは何か
「著作権とは何か -文化と創造のゆくえ」 福井健策
著作権とは・・・独創的表現の保護と利用のバランスを保ち、芸術文化を発展させる社会実験(オリジナルな創造のインセンティブ)
オリジナリティ:社会に新しい価値を与えているかで判断される
【感想】
既存の表現が新しい創造の重要な源である一方、ミッキーの著作権が切れたらビジネス上困るということも理解できる。判例によって柔軟性を保っているアメリカ、独自の路線を持っているヨーロッパと比べて、日本は「欧米が変えたから変える」という不透明な態度に見える。その中で、この本の言うように、著作権によって何を達成するのかという視点が何より重要だと感じさせられた。
【論点】
・ 著作権制度が成功だったか失敗だったかは、後世になって社会が判断する。とすれば、シェイクスピアの時代とは違う技術・社会で、将来が不確かな中で、どのような制度設計がいいのかだろうか。
・ 海賊版撲滅に著作権制度はどれほど有効なのか。禁止していることと保護することには違いがあるのではないか。
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