2007-06-18

6月18日(月) ゼミの感想

NewsClipping
 「サイトでテレビCM制作」というニュースが面白かったと思います。
 実際、いくらネット広告が成長していると言っても、テレビCMの割合には遙かに及ばない状況であり、ネット広告がテレビCMを抜くのはかなり先でしょう。
 またテレビCMはネット広告に比べて到達率が高いので(「テレビは受動的で、ネットは能動的」という話にも多少関連あり)、中小企業が自社の情報を提供する際、テレビCMに頼れるものなら頼りたいと考えるのは当然といえます。そうした企業にとってCMGOGOは魅力的かもしれません。
 次に、大企業がこのサービスを積極的に使うのかという議論がありましたが、私はそうは思いません。広告は単に商品を紹介するだけでなく、その商品を使うことの意義(商品によって生まれる新しいライフスタイルや新しい価値観)や商品イメージをも提示するという役割を持つからです(「生活価値の創出」)。特に車や飲料水、携帯電話や電化製品など、すでに一定の普及がある場合、既存の商品との違いを打ち出すことが最も重要なのではないでしょうか。コピーライターやCMプランナー、アートディレクターなどはそのための存在です。タレントが出演するのもそのためだと思います。人件費をかけるのはそれだけの必要があってのことであり、大企業にとって、単に安いというだけでCMGOGOに頼ることに何の意味もないでしょう。広告は「広報」とは全く別のものです。
 CMGOGOは既存の広告モデルと共存する形で発展していくと思います。

ゲストとの対談
 日本の携帯電話が世界と比べ、機能的に優れているという話は新鮮でした。だとすればなおさら、外国での普及を考慮してもよいのではないかと思いました。自動車のように容易な話ではないとは思いますが…。日本と外国の携帯電話の規格の違い(なぜ外国で使えるものが少ないのか)や、他にも普及を妨げているものがあるとすればそれは何なのか、興味を持ちました。いずれにせよ、携帯電話コンテンツの今後の動向が楽しみです。 

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