2007-05-26

森さんのコラムを読んで

-仕事の価値を高める「デザイン」と「クリエイティブ」-

【感想】
クリエイティブクラスの世紀の中で価値創出力というのは3つのT、テクノロジー、タレント、トレランス(寛容性)を揃えることで高まると言われている。私は森さんがおっしゃるようにトレランス(=「多様性」を受け入れること)はイメージしにくく、トレランスにひっかかった。「多様性」を受け入れることはいいと思う。しかし、多様性を受け入れることで価値創出力の高まりが得られるかというと、そうだろうか?「多様性」を受け入れることをした上で、それらを融合させることで新しい何かが生まれるのではないだろうか。

そして、その新しい何かを生み出すと言われているクリエイティビティー。私はこの「クリエイティブ」だとか「クリエイティビィティー」という言葉に疑問がある。クリエイティブ=「すごい」とか「偉い」とかそういう風潮を感じる。そもそもクリエイティブと何だろうか。新しい価値が求められているというのは強く思う。しかし、森さんのおっしゃている「たとえアーティストと自称していても、実はクリエイティブ・クラスとしての条件を満たしておらず、本来その職業を選択した意味を失ってしまう可能性はつねにありうる。 」や「業界の幻想に甘んじているだけだったり、本来の目標を忘れて、見た目だけの(なんちゃって)デザインにだけうつつを抜かしてはいやしまいか。」のようになる危険も感じるのだ。

新しい価値の創出というのは魅力的だとは思うが、それだけにとらわれずに業種、業務がクリエイティブなものでない仕事の重要性や大切さを忘れてはいけないと私は思う。

【気になった点】
1.寛容性(多様性を受け入れること)で価値創出力は高まるのか。
2.クリエイティビティーとは。

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