2007-07-17

7月16日(月) ゼミの感想

ゲスト(松原聡氏)を交えての対談・議論
 松原氏の話はわかりやすく、今まで何となくわかっていたことの理解を深めることができたと思います。NTTとIP放送の話などはバラバラにしか把握していませんでしたが、つながりを持っていることを知り、とても新鮮に感じました。
 ゼミでも少し言ったように、「通信・放送の在り方に関する懇談会」の最終報告書は中途半端な内容をも含んでいるというのが第一印象でした。しかしそれは、突っ込んだことを書くことで抵抗され、実効性を持たないまま(与党合意などを得られないまま)「葬り去られる」ことを避けるためであるということでした。ある程度は感覚的に分かってはいたものの、既成産業、それも法律で保護されている産業を改革することの難しさを改めて感じました。
 また、配付資料にあった『「松原聡」放送法改悪をゴリ押しする男』という記事は印象的でした。ある程度読みましたが、何ら根拠のない記事と言えるでしょう(そもそも「改悪」などという主観的な表現をタイトルに持ってきている時点で容易に信用してはならない、と身構えてしまいましたが)。また松原氏をテレビで見る機会も何度かありましたが、懇談会の座長を務めるにあたりすべて降板させられた、ということからも抵抗の強さが窺えました。このように時には名誉を傷つけられながらも、座長を引き受けたのは、やはり松原氏の問題意識が明確であり、竹中総務大臣(当時)が自分を信頼し、改革に必要としているという期待に応えて日本をよくしたい、と考えたのではないかと思います(あくまで私の勝手な感想ですが)。
 こうした人に話を伺う機会が持てたのは、とても有意義でした。
 先日、通信・放送関連法の改正を2010年までに行うとの中間報告がありました(NCで扱った内容)。法律面では改革が進みつつあるようです。NHKはもちろんのこと、民放各局の意識が変わらなければさほど意味がないようにも感じますが、政府が強い指導力をもって進めていかなければ改革は進まないでしょう。そのためにもマスメディアの報道に踊らされず、冷静に事態の本質をつかめるように自分自身も努力しなければならない(複数のメディアの情報に接する、問題意識を明確に持つ…etc.)と感じました。

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