2007-06-08

森さんを交えて

~NC~
SAASの話が新鮮だった。新鮮なのは仕組みではなく、もう既存のビジネスモデルではユーザーの満足を獲得するのは無理なんだという実感が沸いたからだ。
SAASのモデルがGoogleと似ているので、Googleを例に出すと、ユーザーには「無料で良質のコンテンツ」を、収益回収にはその良質なコンテンツで集めたユーザーの数と特質による「広告料金」および、そのビジネスモデルに対する「評価(時価総額)」で収益をあげるGoogleは今までのビジネスモデルとはちがった。

早速、授業でも先生がボードに主たるコンテンツのビジネスモデルを表で書いてくださり、いざ具現化してビジネスモデルの変化を追うと、いかにビジネスのモデルを考えるのがcreativeでcatchyかわかった。うまくparadime shiftに乗れないとおいていかれますね。株価が好調で、創設者二人が年収1$でやっていけるGoogleも、いつNext Googleが現れるかわからないと危惧するのは至極当然なんですね。

~森さん~
森さんの話は内容が多岐にわたっていたので面白かったが、一番面白かったのは森さんのライフプランだった。どちらかというと研究畑が強い森さんは大学院で長年勉強されていたため、自分の専門分野でコンサルやメーカーに入られ、研究内容を実践にうつしている印象が強くて素敵だった。
特にテーマでもあった「innovationの普及」は、自分もとても興味を抱いているテーマであり、日本の既存メディア(とくに規制がある分野)企業に足りないものであると感じている。抜本的なinnovationをする気があるかないかは、メディア再編が進む海外勢と比較すると「ない」よりにある。
このままでは国内市場も縮小していくであろうし、old business modelしか通用しない閉じた業界制度ではglobalな投資・流通市場からshut outされるであろう。長期にみてメリットがあまりないにもかかわらず現状を改革しないのは、既得権益者が多いからであろうか?森さんのようにacademicとbusinessの両側面での経験を積んで、ここらへんのグレーゾーンをクリアにしたいものである。

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