2007-04-25

ウェブ進化論

「ウェブ進化論」を読むのは2度目でしたが、
1回目に読んだときは、いまいち頭に入っていなかったのか、
今回読み直してみて、すんなり理解できる部分が以前より
多くなったように思えました。

*議論したい点*
2つ挙げたいと思います。
まず1つ目は、塚田さんも挙げていましたが、
表現行為がマルチメディア可していった場合の
「検索エンジン×自動秩序形成システム」 
についてです。
グーグルのように徹底的なテクノロジー志向がいいのか、
それとも、ヤフーのように「人間の介在」が必要なのか。

例えば、自分で作った音楽を投稿サイトに投稿したとする。
誰も自分の作った曲なんて知らなくて、もちろん「曲名」も知らない。
「作曲者名」でも、「曲名」でも検索されないとしたらどうするべきか。
自分の曲を好きそうな人に聞いてほしいと思う。
自分の曲と同じジャンルを好きな人が自分の曲を好きな可能性が高い。
自分の曲を自分でジャンルに振り分けるしかないのではないか。
アメリカのSNSであるMySpaceからデビューするミュージシャンが
現れたりしたのは、SNS内のコミュニティで同じ趣向の人が集まり、
コミュニティ内の「クチコミ」で人気が徐々に広まっていったからではないか。
「音楽」という大きいくくりでなく、それをさらに細分化し、
その中でコミュニティが発達することで、人気ランキングやレビューが
より有効になっていくと考えられる。

次に、
ソーシャル・ネットワーキングは「人々をテーマごと、局面ごとに評価する」
という「人間検索エンジン」に発展するのか。
(p.201)

「巨大な人間関係マップ」を構築しているはずのソーシャル・ネットワーキング。
そもそも「テーマごと、局面ごとに評価する」とはどういうことなのか。
「評価」の基準となるのは、「いかに多くの人と繋がっているか」ということになるのか。
しかし、「リアル」な繋がりだけでなく、「バーチャル」な繋がりも少なくない。
ここで最終的に頼りになるのは、やはりレコメンデーションではないか。
最近では本名を隠すことも多く、「リアル」な紹介文によって信頼性が増す。

以上の2つの論点ともに、レコメンデーションなどの「人の介在」が
重要ではないかと考える。

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