ネット視聴率の新しい指標
これといった新しいニュースがbusiness weekでもeconomistでも全くさがせなかったのでITmediaから引っ張ってきました。
【概要】
視聴率調査会社の米Nielsen//NetRatingsは7月10日、ネット視聴率の測定サービス「NetView」に、新たに①総滞在時間 ②総セッション回数 の2つの指標を導入したことを明らかにした。⇔従来は、①1ユーザー当たりの平均滞在時間 ②平均セッション回数
新指標を用いた米国における5月のネット視聴率調査の結果
『検索エンジンの場合』:Google 対 Yahoo! =総滞在時間 3.3対1、ページビュー比率 3.1対1
『SNSサイトの場合』:MySpace 対 YouTube =総滞在時間比率 3.6対1、ページビュー比率 10.4対1
理由→YouTubeでは主にビデオを視聴するため、ページのリフレッシュが少なく、1ページ当たりに費やす時間が長いのに対し、MySpaceではページのリフレッシュ回数が多い。これは多くの広告の掲示が可能であることを意味する。
5月に総滞在時間が最も長かったサイトは、
1位AOL Media Network 2位Yahoo! 3位MSN/Windows Live
4位Fox Interactive Media
5位Google
6位eBay
7位Microsoft(理由→windows media player)
8位EA electronic arts online(理由→ゲームに費やす時間が長い)
9位Apple(理由→iTunes)
10位YouTube
【感想】
放送の広告効果を計るために、視聴率測定があるように、ネットのサイトにも視聴率測定がある。
日本ではJapan Access Rating(JAR) 日経BP社インターネット視聴率調査 Nielsen//NetRatings「オーディエンス・メジャーメント・サービス(AMS)」 ビデオリサーチネットコム「Internet Audience Measurement」 MediaMetrix「ドメイン&デジタルメディアアプリケーション・レポート」
の五社が参入しており、それぞれ調査方法が違う。つまりどの調査方法が自社にとって一番いいかを検討してから使用するのが常であり、その点からすると、視聴率とはなんぞや?という疑問を抱いてします。後付的理論に使用されている感が少々否めなく、上記のランキングを見ると、メールによる滞在時間が長い社が上位を占めている。しかし誰かにメールを書いているときに広告に目をやるだろうか。また、my spaceではリフレッシュが多いから広告を沢山載せれる点も正論だが、量だけ増やしても人々のattentionは増えないので、広告沢山=広告効果がある、とはいえない。もしも視聴率が広告効果測定のためにあるのならば、いかに人々がその時間に集まっているかよりも、いかに広告がクリックされ買われたかを調べる事後調査のほうが現実的な気がする。だが、この指標によりユーザーのネットライフスタイルがより明確になったので、広告の内容や出し方の差別化が各企業毎にとれるようになるだろう。成長してしまった雑誌、新聞、テレビでは各業界ごと特に際立った変化のない広告だが、ネットではまだまだ新しい可能性が拓けそうだ。
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