2007-07-17

ゼミの感想

*感想*



 今まで「通信と放送の融合」に関する文献を読んだり、NCでディスカッションしたりして、通信と放送の融合について分かったつもりでいました。でも、今日の松原さんのお話を伺って、実は分かっていなかったのではないかと思いました。地方局がIPマルチキャストに反対していることも地方局のビジネスモデル、キー局との関係も知っていましたが、それらがリンクしていなくて、今までずっと表面的な理解だったのだと感じました。通信と放送に関する点々としていた知識が線に繋がったと思います。

 またお話を伺っていく中で、この最終報告書をただの理想論として闇に葬り去られないために多大な努力があったということが印象的でした。「具体性に欠ける」とか「分かりにくい」と私たちが感じたのは、「通信と放送の在り方に関する懇談会」を意味のないものにしないために払った犠牲(妥協?)だったと分かって、最終報告書の重みをより感じました。「2006年6月6日」という表記にも思い入れを感じました。

 松原さんがなぜテレビ局を降ろされたりすることが分かっていながら、座長を引き受けたのかということを考えたときに、2つの大きな理由があったのではないかと思います。一つ目は、正義感です。たとえ現状に矛盾があったとしても、生きていけないわけではない。そこであえて踏み込んでいったのは、間違っていることに意義を唱える正義感と自分がやらなかったら誰がやるんだという使命感が人一倍強かったからではないかと思います。そしてもう1つ重要なのは、竹中平蔵元大臣への厚い信頼があったからではないでしょうか。この人と一緒に戦いたい、この人と一緒なら戦える、そんな想いが支えてくれたのではないかと思いました。

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