2008-01-11

1/7ゼミの感想

○今年の抱負
自分だけを見つめる姿勢をとりたいと考えています。他者と比べて自分の強みや弱みを発見するのも重要ですが、それ以上に今は自分の問題意識を深めていくことを大事にしたいです。ゼミでも言ったとおり、ある程度完成しそうな考え方でも「本当にそれでいいのか」、構築した論理が根底から崩れてもいいくらいの気持ちで物事に取り組んでいきたいです。飾らない自分がステキだと思います(笑)

○「市場を創る」について
今週のパートを読んでいると、中小企業というのは本当に難しい立場にいるのだなと思いました。
第13章で企業は取引のために①市場の活用と②集権的コントロールという2つの選択肢があるとありましたが、それはあくまで大企業にとっての選択肢です。中小企業は設備投資の資本を持っていないため、企業外取引がメインとなり、その取引相手はやはり大企業。大きな権力と資本を持っている側が必然的に取引でもイニシアティブを持てるので、中小企業は取引に強い発言権を持てない。よって中小企業は剰余価値を大企業側に掠め取られていってしまうのではないでしょうか。資本主義では基本的に独占vs非独占の関係が発生し、中小企業側が駆逐されていくような印象を受けます。(軽くマルクス入ってます)
また第11章での汚職や談合でも、基本的には大企業に機会が増えるようなシステムだなと思います。特に官僚が個人的利益を高めるなら、資本の小さい中小企業よりも大企業の方がメリットが期待できます。そうなると行政との関係においても中小企業が弱い立場に置かれてしまう気がします。
ただその資本主義の中で必要となるイノベーションは基本的に中小企業のアントレプレナー精神から起きるケースが多いと思います。特に製薬市場などではベンチャーが開発した新薬を大企業が買い取り、商品化することがよくあると聞きました。イノベーションを期待されながらも、資本主義では中小企業を軽視する傾向が強いという両者の間には大きな矛盾が存在しているように思えます。インターネットよるCommunication CostとTransportation Costの低価格化は中小企業にとって魅力的であり、この矛盾を解消する足がかりとなればよいのですが。

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