2007-12-08

NC:BS放送、異業種の挑戦 三井物産・ビックカメラ参入 

[概要]
BSデジタル放送の無料放送に1日、2社が新規参入し、放送を始める。三井物産の子会社の「ワールド・ハイビジョン・チャンネル」(チャンネル名・トゥエルビ)とビックカメラが約8割を出資する「日本BS放送」(BS11)だ。異業種からのBS挑戦だが、BS対応テレビが大きく普及しており、放送設備も安く買えるなど、「後発の利」をフルに生かす考えだ。

[感想]
デジタル化や高速通信の普及は放送への参入障壁を軽減させ、いまや放送=放送局によるものとは一概に言えなくなってきている。例え国からの免許割り当てがなくとも『放送』に携わることができる環境が整った今、金銭的に余裕があるならば自分で番組(コンテンツ)を持ちそれを大多数の人へ発信できるのだ。今後、放送設備がより安価になり、手順も容易になっていけば、今回のような異業種による参入だけでなく、彼らの金銭的な力を借りて、素人が制作したコンテンツ(CGM)がテレビから流れてくる…なんていうことも起こりうるかもしれない。そうなると、現在では企業の宣伝や相乗効果を兼ねての無料衛星放送も、コンテンツの充実が期待できるだろう。近い将来、地上波以外で魅力的なコンテンツが、しかも無料で視聴できるようになったときこそ、既存の民放テレビが真に危機的状況へ直面するときなのかもしれない。


[議論したい点]
・ 異業種が放送に参入するメリットは何か?
・ 無料BS放送を視聴するインセンティブは何か?
→→BS対応テレビが普及するのは何故か?

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