2007-12-07

次世代無線「2.5ギガ帯譲らぬ」 ソフトバンクVS.ウィルコム、場外論戦

【タイトル】次世代無線「2.5ギガ帯譲らぬ」 ソフトバンクVS.ウィルコム、場外論戦

【出典】朝日新聞 07年11月30日朝刊

【概要】移動しながら高速ネット接続できる次世代無線通信への参入をめぐり、ソフトバンクの孫正義社長とPHS大手ウィルコムの喜久川政樹社長が激しい議論を繰り広げている。孫氏が、ウィルコムの次世代PHS技術は別の周波数帯を使うよう提案したのが発端で、喜久川氏は「あまりに理不尽」と反発。総務省の審査と並行した「場外乱闘」の様相だ。
 総務省は2・5ギガヘルツ帯を2グループに割り当てる方針で、4陣営が競っている。
 孫氏は、経営破綻(はたん)したアイピーモバイルが返上した2・0ギガヘルツ帯の活用を提唱。ウィルコムはそちらに移るべきだと主張する。2・5ギガ帯は、ウィルコム以外の3陣営が採用する「モバイル・ワイマックス技術」での利用が国際的に広がっているという理由からだ。

【感想】
 今、日米で話題の、周波数の割り当てに関してです。アメリカの方はGoogleが参入して、またマイクロソフトは電話通信業界との関係悪化(バルマー氏)を恐れて、参入せずに連携するとの立場を表明しています。
 日本の方は、2.5ギガヘルツ帯をどこに割り当てるかという話で、最近になってやっと盛り上がってきたようですが、多くの国民にはまだまだ浸透していないのが現状だと思います。
さて、今回の記事は簡単に言うと、ウィルコムはIPモバイルが返上した2ギガヘルツ帯に行けという話しです。
 個人的には、ウィルコムが2ギガヘルツ帯に行き、残りの2つをワイマックス事業者(KDDIとソフトバンク:KDDIはワイマックスの標準化団体の筆頭株主及び議長を選出、ソフトバンクのMVMOの実績も評価)に割り当てればいいかと思います。
 この場合、ウィルコムのこれまでの設備投資や、技術的な問題があると思いますが、それよりも利用者の立場で考えるべきではないでしょうか?現状で、ウィルコムを利用している人はそこまでいないと思うので。また、KDDIとウィルコムに割り当ててしまうと、もともと同じ会社に同じ電波を与えてしまうことになるので、その辺りもあまりいいとは思えません(現在の資本は、カーライル:60%、京セラ:30%、KDDI:10%という構成になっていますが)。
 難しい問題ですが、敢えて答えを出すなら上の通りだと、個人的には思います。(こんなこと書くとウィルコムからの内定は得られないかもしれませんが・・・)

【議論点】
・この2.5GH帯はどこに割り当てるのがいいのか?
オプションは以下の通り
1:KDDIとウィルコム
2:ソフトバンクとウィルコム
3:KDDIとソフトバンク
4:KDDIとドコモ+ソフトバンク
5:ウィルウィルコムは2ギガヘルツで、残りは3か4の案

【参考】
政府に2.5GHz帯の配分を決める能力があるのか--有識者らが討論

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