NC☆講義出席管理カード
6月4日のNC☆立命館大:NTTと共同開発「講義出席管理カード」実験導入
(毎日新聞インタラクティブ 5月30日)
*要約*
立命館大学はNTTと共同で、新技術を用いた「講義出席管理カード」による講義の出欠管理の実験を始めた。このシステムは、受講生に画像の入った「講義出席管理カード」を配布し、それを教室入り口に設置されたリーダーにかざすことで出欠管理を自動的に行うもの。「講義出席管理カード」には、顔写真部分などに最新の電子透かし技術を用いて人の目には見にくい形で本人情報を埋め込むことができる。NTTのサイバースペース研究所が開発した技術で、一般に使われているIDカードとは違って、通常のプリンターを使って簡単に印刷できるため安価に発行できるという。
担当の山内寛紀教授は「他人は、『講義出席カード』から簡単に電子情報を受けとることも、読み取ることもできない。出欠管理そのものは、従来のIDカードでもできるが、これは安価に使えるのが一番の特色です」「他大学から受講生がくるたびにICカードを発行するわけにはいかない。このシステムなら、臨時の受講生にもインターネットを使ってすぐに発行できますよ」と語る。
同大は「これは、あくまでも大学のサービス向上に向けた一つの実験です。全学的に導入しようと考えているわけではない」という。各地の大学ではいま、産業界や地域との連携が欠かせなくなり、社会人学生、企業の研究者だけではなく、地元の住民などさまざまな人たちの出入りが増えている。その一方、学内の安全管理をどのようにしていくのかが新しい課題として表面化しているだけに、注目を集めそうだ。
*感想*
私はこのニュースを見たとき、どうして「電子透かし」の利用法が出欠管理なんだろうと思いました。出欠管理を電子化するだけなら、慶應のメディアに入るときのように、学生証を使えばいいのではないかと思うからです。この「電子透かし」の最大の利点は、通常のプリンターを使って印刷できるという手軽さと、普通のIDカードよりも安価だということです。この利点が最大限に生かされる利用法は、間違っても出席管理ではないと思います。臨時のIDカードや、一度しか使わないような場合(チケットなど)に利用するのが効果的なのではないかと思いました。
また「電子透かし」の特徴としては、バーコードやQRコードと違って、デザインを損なわないという利点も大きいと思います。情報が埋め込まれているのかどうかが見た目にはわからないことを利用したサービスも提供できるのではないかと思いました。
*議論したい点*
①手軽で安価な電子透かしの今後の利用法とは
②デザインを損なわずに情報を埋め込む技術は広告にどのような影響を与えるのか
2 件のコメント:
「電子透かし」が出席管理に結びつかないのは、ご指摘のとおりだと思います。
同様に、慶應で出席管理に使用されているという学生証も、出席管理には結びつかないと思います。友人に学生証を託すタイプの代返が防ぎ得ないという意味では、両者は同じです(慶應の学生証はICカードなのだと思いますがどうでしょうか)。
「学生が自身学生であることを証明したい」という意図と、出席管理での「学生がそこに居たことを証明したい」という意図とは、ICカードでも電子透かしでも共通化出来ない違いがあることは、論理的に明白です。生体認証(例えば指紋や静脈認証)は両者に対応できますが、大学が学生の指紋を管理するという状況には、現状ではその不気味さに耐えられません。
私は、次の方法で出席管理を行なっています。
http://blog.goo.ne.jp/oogakinet2007/d/20070513
「電子透かし」の方に興味があって「出席管理」には興味がないということで、的を外したコメントであったならば申し訳ありませんでした。
コメントありがとうございます。そしてコメントのお返しが遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
私は電子透かしに興味があってこの記事を選んだのですが、出席管理についてコメントしていただけて嬉しかったです。サイトも拝見させていただきました。ありがとうございました。
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