2007-12-14

市場を創る

「市場を創る」を読んで改めてこの本にはいろんなチップが散りばめられてるなと感じました。
拾うのに精一杯というか、今も1~5章読み返してどうにか自分のToolとしてこの知識が使えたらいいのになーと感じます。

今は個人的(というよりもSFCの授業の課題で)に今2010年のNTTの再々編成やNTTの歴史を電電公社前から調べていて、そのことと絡めて「市場を創るを読む」とNTTの民営化や分割の見方が面白いほど変わって興味深い限りです。
特に政府と市場の関係について今はレポートをまとめるつもりなので、市場を創るは(三田祭論文につづいて)いい教科書になると思います。
皆も市場を創るを読むに当たって、何でもいいけれど一つの産業を自分の頭の中で描きながら読むと更に面白いと思うし、自分の中に落とし込めると思います。

発表・議論・輪読を通して1~5章で気になったのはのは2点あります。
「今後の仲介者の役割は何か、必要なのか」と
「独占的な市場を打開する為の代替的市場が形成するにはどうすれば良いか」です。

まず、「今後の仲介者の役割は何か」についてですが、この本ではインターネットの誕生によって仲介役がいなくなる。または、買い手も売り手もインターネットによって仲介役との交渉力を持つ為、仲介役はいらないとまでは言わないけれど、その地位が低下するような方向性にあるということが文脈から読み取れました。
今までは錯乱する情報を一括して買い手に提供する、つまり無駄といわれる探索費用を削減しその対価を得るというのが主な仲介役のビジネスモデルだったと思います。しかしこれからは、Webが生活に浸透していくにつれて探索費用よりも評価費用を減少させるための仲介役の方が必要になると思います。といのは、インターネットは買い手と財を効率的且つ迅速に結びつけるけれども、その反面同質の財が多数存在していてどれがいいのか画面上ではわからない。特に情報過多で買い手には消費しきれない。質の高い財を手にするには今は品質が保障されていなければならず、それを評価する仲介者が必要になるからです。
そうゆう意味では、インターネットの世の中でも仲介役は必要といえるのかなと思います。
今後、新たに市場を創る際にも評価費用を削減する仲介役の重要性は忘れてはいけないんだろうと感じました。

もういっこ
「独占的な市場を打開する為の代替的市場が形成するにはどうすれば良いか」です。この話が議論で出た時すぐにNTTのことが頭に浮かびました。特に規模の経済があって、公正な競争を促すにはどうすればいいか・・・新しい市場を創るか、強力な新規参入企業を入れるのか(外資規制とか)・・・。
まだここは自分にはよくわかりません。もう少し通信の事を勉強しながら、今回勉強したことを具体例に落とし込んでいきたいと思います。

それでは1日遅れてごめんなさい。
来週もがんばりましょうw

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