2007-12-11

1210ゼミの感想

内容:「市場を創る」第一章~第五章を読んでの議論。

「市場=見えざる手の働くもの」と考えられるのが一般的だが、この本の中では、市場はあくまで「人間の発明物であり、故に人為的に設計されるべきもの」であることを強調している点が興味深い。
難民キャンプにおける市場と私たちが普段主体的に経済活動を行っている市場とは一見大きく異なるようだが、人間が経済活動を行う環境として共通する部分が多いのだ。

ゼミ中の議論を通して、市場経済を考えるうえで私たちは、自分の身近な部分でのみ思考することは不十分であり、地理的側面、資源的側面、情報的側面・・・と様々なアプローチがなされるべきであること、そしてまた、それらが複雑に絡み合ったり、また状況やルールによっては通常の競争原理が当てはまらなかったりと、一概には定義することのできないものであること等、市場における経済活動の奥深さを感じた。
私たちは自身が市場経済の担い手であり、その循環の輪の上にたっている。そのため、普段意識してい部分や、広い視野で捉えた場合について気付かされ考えさせられる時間だった。

追伸:今日のプレゼンターのパワポは内容的にもビジュアル的にも綺麗にまとまっていて、大変わかりやすかった。

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