2007-10-28

NC

【概要】
 夏目漱石やコナン・ドイルなど国内外の作家ら407人の約6500作品が1枚のDVDに収められることになった。民間の電子図書館「青空文庫」がインターネットで提供しているデータをもとに、制作した。文学作品などの著作物を社会が共有する意義を強くアピールするのが狙い。
DVDの配布には、文化審議会で検討されている著作権の保護期間の延長の動きにストップをかける狙いもある。青空文庫は、死後50年が過ぎるのをまって、作家の顔ぶれを増やしてきた。延長されれば20年間は新たな作家を加えることが難しくなる。同文庫のデータを元にした商品も、ゲーム機用ソフトなどで次々の生まれている。

【感想】
活字離れが叫ばれる中、こうした電子書籍が出てくることで昔の名作が再び脚光をあびれば、これらをあまり知らなかった現代のクリエイターの人々にも影響を与えることが出来ると思う。温故知新…新しいものを作るには、古いものが大切なのだと思います。一般書店で入手が不可能な書籍もおさめられているそうで、個人的にも興味があります。
そして、私が注目したのは、著作権保護期間延長問題。著作権保護の目的は、大きく分けて2つの側面から説明されます。一つは著作権を著作者の自然権ととらえて、著作者の人格的利益を保護すること。もう一つは著作物の独占的利用権を与えることで、著作者に正当な利益が分配される仕組みを作り、その結果として創作活動へのインセンティブを高めること。では、50年という保護期間では著作権保護の目的は達成されないのでしょうか?以前にも「著作権とは何か」を読みましたが、久々に著作権の話題を取り上げてみました。

【分からなかった箇所】
 青空文庫・・・著作権が消滅し、パブリックドメインに属した文学作品を収集・公開しているインターネット上の公開図書館。
 
【議論点】
文学作品などの著作物を社会が共有する意義とは何か!?

2 件のコメント:

奥 翔太郎 さんのコメント...

50年をさらに20年に延ばしたところでなにか大きく変わるのか疑問です。

金山亜衣 さんのコメント...

DVDで配布という動きはおもしろいと思います。今「ケータイ小説」などで色々な媒体で本は読まれています。著作権が切れた作品をこういった形で有効活用できるのは賛成です。今後これらの作品がケータイで公開されたら面白いと思います。(もう公開されてますか?)