2008-03-30

パラダイス鎖国を読んで

パラダイス鎖国というとても印象的な題名で、どんな本なのだろうと不思議に思っていましたが、読み物として、考え方としておもしろかったです。

二点、特に感じたことを書きます。

海外への憧れがなくなったと書いてあった時、私は初め果たしてそうかなぁと思いました。高校時代の友人などはよく「ハーフの子供ってホントにかわいいよね~!!!私ガイジンと結婚したい!」とか「私アメリカ人に生まれればよかったなぁ、だってスタイルいいじゃん。」とか言っていたのを思い出したからです。彼女達は外国(特にそれは欧米を意味する)に憧れを持っています。しかし、それは良く考えてみれば、容姿に関する憧れです。みなハリウッドの映画や海外のドラマに出ている俳優を見ているからそう思ったのではないかと思います。実際に欧米に行った友人達は「アメリカ人ってみんな太ってるんだよー。」と落胆した感じで言います。「食べ物もおいしくなし、量多すぎるし。」と次から次へとグチが出てきます。私は「あの時の憧れはなんだったの??」と思いましたが実際見てしまうと憧れという物は消えてしまうのもかもしれないと感じました。憧れはそのモノを見たり、触れたりする事がなかなかないことから生まれるのではないかと思いました。あらゆるモノを見たり、聞いたり、触れたりする事が出来る現在の世の中では憧れは生まれにくいのかなという結論に辿りつきました。

日本では海外向けの製品というものは作られていないと確かに思います。日本は日本の市場に収まっています。しかし、その意識のない市場から海外でのヒットが生まれることもあります。アニメやマンガなどがそうです。アニメやマンガなどのなかなかそれを測ることが出来る尺度のない文化的な市場はそれでもいいのかもしれません。しかし、文中に出てくる携帯の市場などはもっと意識をして売り出すなら売り出していくべきなのではないかと思います。ともかく日本は国としてどうありたいのかとしての意識を国民全員が持つという事が重要だと思いました。現在は持っている人もいると思うが少数なのではと思う。国民として強い意識が必要だと思います。ただ海部さんのおっしゃるように「ひきこもり」になるのはまずいです。自国だけに目を向ける事は危ないし、いろいろな見方を知って、考えを持つことが大事であると私は思いました。

0 件のコメント: