2007-11-09

NC: Facebook: Marketers Are your 'Friends'

Facebook: Marketers Are Your 'Friends' 
―The social network's new ad system delivers everything you say, do, and buy to marketers—with no opt out

【出典】
 Business Week, 11/07/2007

【要約】

Facebookが新しいマーケティング手法を導入した。ユーザーが、あるブランドの友達になったり、評価したりすると、その行動が、友人(マイミク)にフィードされる(最近の活動として相手のページに表示される)というもの。また、広告主に対して、職歴・婚暦などの詳細なデータに基づくターゲティング広告が可能であると明らかにした。
最近、オンラインでの個人のプライバシー保護に関してFCC(連邦通信委員会)が懸念を示している。(behavioral targetingの是非・規制を検討している)
一方で、Facebookは10月24日にマイクロソフトから150億ドルの出資を受けており、ネット広告での収益をさらに拡大することを求められている。(ちなみにMy Spaceなどを含むNewsCorpのネット関連事業の売上高は80%増の2億ドル)広告ベースの事業が中心のインターネットにおいて、どのような広告なら認められるのか。それは、今後のユーザーの反応次第であろう。

【感想】
収益の全てを広告に依存するサービスが大半のネットでは、常に新しい広告の手法が検討されている。人間関係を利用した広告というのは、全く新しく、収益を期待できる広告だと考えられる。なぜなら自分の信頼する友達が関心を持っているものや好きなものには興味を持ちやすいからだ。
一方で、若い人も多く個人が特定できるFacebookの様なサービスについて、個人の活動が全て監視されるのに抵抗を示す人も多い。友人との交流は無料で楽しみたいが、個人情報は自分で管理したい。そんな美味しいとこ取りなユーザーの趣向が見える。どのようなオンライン広告なら、サービス展開に十分な収益を確保しつつ、ユーザーも安心して認められるだろうか。その線引きが難しい。

【分からなかった箇所】
 FCC:連邦通信委員会
(「Federal Communications Commission」の略) 米国連邦通信委員会。 情報通信にかかわる許認可・規制を担当する行政機関。

【議論点】
・オンライン広告のリスクと可能性
・どのような広告なら収益と個人の保護が両立するのか
・ネット上での個人情報の保護はいかに行われるべきか(規制・政策の是非)

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