2007-10-19

NC:仮想空間でバラエティー番組 日テレ系「デジタルの根性」開始

  • タイトル:仮想空間でバラエティー番組 日テレ系「デジタルの根性」開始
  • 出典:読売新聞(07/10/17)夕刊
  • 概要

セカンドライフ上で、バラエティ番組を放送するという試みを日本テレビが行っている。
セカンドライフ内にテレビ番組を放送するということ自体、リスキーな試みではあるが、「視聴者投稿」によって新たな映像作りの才能を発掘できるネットは未来の番組制作にとって魅力的である。

視聴者投稿を広く受ける一方でテレビ局制作の番組をSL内で放映することも検討されている。

また、今後は、配布する専用モニターを通じて、地上波で放送しているドラマ関連の映像を流して内容を充実させることも検討。第2日本テレビと連動した企画を強化する方針である。

  • 感想

SLの話題です。
テレビ局がSL上で番組制作をして、SL内で放送するという試みですが、試験段階という印象は拭えません。そもそもSLの今後の発展性については正直「わからない」というところであるとは思います。

ただ、番組を「放送」する場を三次元(NTV)、二次元(第二NTV)、仮想空間(SL)と三段階の場をもって配信していることで消費者の動向をさぐっているのかなという印象も受けました。

放送番組を持っているという特性を生かしてもっとネットに番組を流しても利益を得られる方法ってないのだろうか…と考えるので、日本テレビがこの「デジタルの根性」をたたき台にしてどういう戦略を練るのか見ていきたいです。

  • 議論したい点

・「テレビ局がネットでビジネスをしていく上で、どうしたら効果的に利益を生めるか」を議論したい。

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

「テレビ局がネットでビジネスをしていく上で、どうしたら効果的に利益を生めるか」というのはとても難しい事だと思いますが、私がふと思いついたのは、messengerとかで今聞いている音楽の表示などがありますが、TVもそこに表示出来るようになり、そこからリンクでとべて視聴出来たらおもしろいなと思いました。

小林祐子 さんのコメント...

日本テレビは他の局よりもネットでコンテンツを流すことに力を入れているように見えるが、実際どの程度本気で取り組んでいるのだろうか。現実には、第2日テレは日テレの中でも浮いた存在、、という話を聞いたことがある。最近局の説明会などに行く機会があるが、「まだまだネットには負けねえぞ!」という感じの話を聞く限りでは、テレビとネットが近づく日はまだ遠いように思える。

q さんのコメント...

セカンドライフ内で初のCMをファイブミニが制作したというニュースを最近見ました。セカンドライフの波はもう去ったと思っていたのですが、まだまだ続くのでしょうか。しかし、テレビ局がそれを上手く使えるのか疑問です。私も小林さんと同様に、テレビとネットが歩み寄るのはまだ先な気がします。

塚田 虹 さんのコメント...

「テレビ局がネットでビジネスをしていく上で、どうしたら効果的に利益を生めるか」というのは、結構難しいことだと思う。現在のビジネスモデルの変革を余儀なくされるだろうから。
テレビ局の短期的な利益のことよりも、長期的な、ユーザー側から見たときの利益(多様なメディアでより自由な使い方が可能になるといったような)を考える方が有益なのではないかと思う。

松本絵里佳 さんのコメント...

日本テレビでデジタルコンテンツを扱う部署には社員の方は6人しかいないそうです。そのうちモバイルが3人です。制作会社の方が出向しているとはいえ、力の入れ加減がうかがえます。利益を生むために、課金モデルにするならば、『地上波→ビデオ・DVD→有料放送(Wowow、スカパーなど)→地上波再放送』のウィンドウ戦略のどこにネット配信を位置づけるのかが課題だと思います。

音田 憲二 さんのコメント...

プロデューサーの土屋さんだからこそできる企画だと感じました。
他局で土屋さんと同じレベルのプロデューサーが、ウェブでのプロモーションに参加していない現実を見ると、放送局のネットへのビジネス展開の未来はまだまだこれからだと思います。